思い出の本棚
長男が福岡に住んでいたときの話
「福岡に遊びに来ないか」という息子の誘いに、二つ返事で行くことにした。
息子とネオン街で遊ぶのも良いなあと思っていた。
酒の飲めない私は、でも息子とそんな店に行くのも照れくさい・・・
いろいろ思いをめぐらせていた。
ホテルも指定されたあたりにとった。
行った先は、夜回り先生の講演だった。
終わって帰り道、あやしいお店の前は素通り
とったホテルに息子も泊まることになったので、その夜はよいお父さんになった。
そして、飲めない酒でも飲むかとコンビニに入った。
酒やつまみ、そして一冊の本『子供が育つ魔法の言葉』を息子が買ってくれた。
「簡単だから帰りの飛行機で読んだら」とのこと。
帰り道、本を開いて反省しきり。子供たちにとって良い親とは言えない自分に気づかされた。
そして、息子と暮らせるようになった今、時々「これ、読んでみる?」と本を渡されることがある。
私は、少しどきどきしながらページをめくります。
中学生の頃、親父にしかられたあと、泣きながら読んだ詩集
高校卒業の日、担任の先生がくれた本
頑固な歯医者が、村を離れるときにくれた本
読みすぎて、ページがなくなった絵本
そんな、思い出の本が本棚がある。
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