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2008年10月 1日 (水)

はなち杭を洗う

 稲を刈取った後それを『はなち』に干します。三つ又と二つ又の『はなち杭』を田に立て棹を掛け渡し、そこに稲束をかけるのですが、その稲束をかける棹一式や稲をかけた状態を『はなち』と呼びます。

 台風15号が来るのであわてて片付けた稲でしたが、無事に台風は通り過ぎ午後にはお日様が帰ってきました。

 それではと、田に残されていた棹を田んぼにある棹屋(来年まで使わなくなった棹を入れる細長い小屋)へ運び、はなち杭を谷に運びました。

 はなち杭に付いた泥を洗い流すためです。

Img_5530

 杭は、泥が付いたままにしておくと、そこがすぐに腐ってきます。土の中のバクテリアのせいでしょうか、尖らせた先が丸くなったり、中に腐りが入ったりします。10日ほど土に突き刺して使うだけですが、そんな理由から毎年作業の終わりにこの泥落しをします。これをすることでずっと長く『はなち杭』として使うことができるのです。

 三つ又なら3本、二つ又なら2本づつ『たわし』で洗ってきれいにします。父も、多分私が見た事のないおじいちゃんもひじいちゃんもこうして洗ったことでしょう。泥を落としてみると様々な杭があることに気付きます。新しいものに混じって、年輪の詰まった古いものもあります。

Img_5543

 春から秋までの稲の思い、息子から私のひじいちゃん、もしかしたらもっと以前の思いがいっぱい詰まったはなち杭はこの後、次の秋まで一年間の眠りにつきます。

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