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2008年10月 8日 (水)

西の峰から

 西の峰(にしのみね)が見えます。

 西の峰には、幅1mほどの山道がほぼ水平に続いていた。宮代小学校や、上小薗(かみこぞの)西明(にしみょう)から山に上がると、この道に合流し進むと地蔵辻にたどり着き、日高川と反対方向に峠を越えると立花川に下りていく。

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 昭和30年代の初め、ここは木を切ったあとで、家からこの山道を歩く人の姿が見えた。幼かった私は、そのような山の上までいく力はなく、下から眺めそこを歩いている人は宇宙人だと自分で決め信じていた。宇宙人を見つけ下から手を振ってみた。宇宙人がそのとき手を振って応えてくれた。

 しばらくたって、ある朝、学校へ行く途中『たまや』のそばの道で、山から降りてきた同級生に出くわした。朝からどこへ行って来たのかと聞いたら、家から来たとこたえたあと「この間、手を振ったやろ」と言う。彼は、立花川に住み、峠道を越えて学校に来ていたことがわかった。この時ばかりは、さすがに宇宙人と話したとは思わず「あそこは宇宙じゃなかったんだ!」と気付いた。

 それからは、この西の峰や立花川は大好きな場所になった。

 その彼には、立花川でコサメ(アマゴ)釣りや弓矢を教わり、西の峰から海の見える場所に案内してもらった。雨上がり、ここで霧が晴れるのを待つと自分たちが暮らす場所が見え始め、そこは夢の世界のように思えた。

 今朝、ここは夢のような世界だったに違いない。

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