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2008年10月 7日 (火)

仕事を作る

 「ああよかった、おばあちゃん(母)の仕事ができて」 ちょくちょく家内はそのようなことを言って安心している。

 先日の出来事、おばあちゃんは「榊(さかき)を切りに行く」と大きな袋を持ってトンネルのほうに歩いていた。家内とおじいちゃんは物干しからその様子を眺めていた。「疲れたら迎えに行くのだ」そうです。おばあちゃんは歩くのがやっとですから300mのトンネルを抜けたら疲れて、気が済んで帰りたくなるだろうと見ていたのです。

 ところが、トンネルで犬たちの散歩から帰ってきた息子(おばあちゃんの孫)に出くわし、強制送還された。犬2頭の綱と大きな袋を持っておばあちゃんの手を引いた息子は、出入国管理官並みの威厳(いげん)を持っていた。

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 反対に、おばあちゃん(母)が疲れるのを期待していたおじいちゃん(父)とお母さん(妻)はがっくり。結局、膝を痛めていた妻は無理で、腰を痛めているおじいちゃんが山へ榊を採りに行くおとも役になった。二人で山に入ったけど疲れてすぐに帰ってきたそうだ。

 とにかく、榊を束ねるとか、畑を耕すとか、田んぼに行く、ピーマンを採るなどおばあちゃんができること、活躍する場を作らなければならないのです。一生現役のおばあちゃんはじっとしては暮らせないのです。

 仕方なく、昨日はお母さんが山に榊を切りに出かけた。おばあちゃんは、この榊を神棚にお供えできるようきれいに束ね農協に出荷するのです。ところが妻が山から榊を切って来ても、夜といわず昼といわず働くのですぐに、榊はなくなる。

 昨日は、梅を瓶(かめ)から出したので、今朝はきれいに並べて干す作業をおばあちゃんに頼んだ。途中から飽きてきたのか、隙間も空けずに転がしただけに並べて終了になっていました。

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 夕方、梅を並べ直しながら、「おばあちゃんの仕事を作るって言いながら、自分たちが働かせてもらっているみたい」と妻は言った。

 もしかしたら、全てはおばあちゃんの作戦なのかも知れない。

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