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2008年11月

2008年11月30日 (日)

約束の木

トトロがたくさんいる木をいただいた。

 ドングリのなる木が龍神村の中にもあちらこちらにあります。今は、それらの木の下でしばらくいると、パシャと落ちる音が聞こえ、急にうれしくなったり。歩いていて「パリッ」と音がして踏んでしまったことに気付き「しまった」と思ったり。そんな季節です。

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 さっき知り合いが、家に『約束の木』だといって届けてくれたのがこれです。ドングリに顔や体を描きそれらを何匹も(何頭?、何人?、何羽?)木にとまらせているものです。

 たぶん、これを下さった彼は、この木を作ってくれる約束をしていたので、約束していた木だと言う意味で『約束の木』と言ったのだと思うのですが、この木に『約束の木』はふさわしい名前だと思うので、今日から約束の木と呼ぶことにします。

 今晩は、この『約束の木』をどこに置くか、どこがふさわしいか考えます。

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2008年11月29日 (土)

ぽん酢

 ぽん酢の漬け込みをしました。

 柚子は息子が収穫し、おばあちゃんがきれいに掃除し、お母さんが搾ってくれた柚子酢が1升ビンに10本あるので十分ある。そのうちの7本をぽん酢用に使うことにした。

 例年鰹節は田辺市江川の『ゑなかさん』と決めていました。先日、材料の買出しに店のあった通りを何度もさがしたのですが看板が見つからない。そこで、我が家の特別な日に魚を買う『魚喜さん』に立ち寄り聞いたら、春に店を閉めたらしい。そして「何処かないですか」と聞いたら『芦口さん』を紹介してくれた。

 教えていただいた店に行き、出してもらった花かつおなどの味見をしながら、結局「安いので良いです。削りたてならどれでも美味しいでしょうから」とお願いしたら目の前で削ってくれた。鰹節の良い香りにわくわくしながら、機械から飛び出してくる鰹節を見ていた。

 ふと、よこを見ると、大きな箱に何枚もぎっしり入っている昆布を見つけた。長いままで分けてほしいとお願いし少し分けてもらった。ポリ袋に小分けされた昆布以外買ったことがなかったので、これまた感動だった。

 帰り道は、我が家が登美屋の屋号で商店や筏宿をしていた頃からの付き合いの、醤油屋さんの『秋幸』へ立ち寄り醤油を7升買った。

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 それから天気まわりや、私の都合でぽん酢の仕込ができないでいた。ついに今日、お泊りに来てくれた私の友人勇喜君に勢いをもらって作業完了となったのです。

 鰹節と昆布と醤油とみりん、それに柚子酢が入っただけのぽん酢が1週間後に出来上がります。

  ― 鍋、食いた~い ―

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2008年11月28日 (金)

お茶の花

 寒さを感じ始めたら、お茶の花が咲きます。

 昨夜、この時期としては珍しく勢いのある雨が降りました。朝、散歩に出る頃は上がっていたので、犬たちとトンネルを抜けいつもの柿原の林道に向いました。

 トンネルが抜け国道が開通するまでは、この柿原に車道はなく、川を隔てて向かい側が本道で、つり橋を渡り歩かないと我が家の山には入れませんでした。でもここには柚子があり、梅があり、お茶の木があり、炭窯があり、しいたけを栽培し、手入れする山がありましたからいつもこの辺りには来ていました。子供たちが幼かった頃には遠足と言って、よくここへ連れて来たものです。

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 今も以前と同じように、ここにはお茶の木が数本あり、春には家族で茶摘みに来ています。先日の霜に当たって半透明になった花もありますが、あとから咲いた花がちらほら見えます。

 良い香りがするわけでもない地味で小さな花ですが、冬枯れの始まりに静かに咲く姿は美しい。

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2008年11月27日 (木)

ウラジロ

 ウラジロの収穫が始まっています。

 11月20日を過ぎたら正月用のウラジロを収穫し始めます。山ならどこにでも生えているわけではなく、我が家でもウラジロが生えているのは2haほどです。家内と息子が山に行き、持ち帰ったものをおじいちゃんとおばあちゃんが選別作業をします。ところが選別には時間がかかる上に、おじいちゃんたちにも予定と言うものがあるからこちらの都合通りには行かないものです。

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今夜も、家内とおじいちゃんが夕食後選別作業に取り組んでおります。

でもこの調子で頑張ってくれれば、すぐに採ってしまうので、知り合いの「こーへーちゃん」にお願いしたところ「どこでも採ってええよ」と言ってくれたので、年末までこの調子で頑張れば、何とかお正月が迎えられるでしょう。

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2008年11月26日 (水)

遊び心

勤め先の用で近くを通ったのを幸いに、『健(けん)さんの家』を訪ねた。

 翔龍祭の開会式にインタープリテーション(山入りの解説)をしました。龍神村の語りべ『健さん』が、その資料にとまとめた話を教えてくれたあと、中辺路町在住の作家、宇江敏勝さんの本を貸してくださった。

 無事に終わったお礼と、お借りしたその本を返しに行ったのです。「まあ、あがらんせぇ」と言ってくれるのですが「仕事中でして」と公務員のようにこたえ、でもまたお話を聞かせていただきたいとお願いしながら玄関の戸を閉めた。

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 これを見て、もう一度玄関に入ったら待ち構えていたように「よかろうがい・・・!」これはいけない『猛健注意』や、と早々に切り上げた。

 そして、家の周りをみたら、遊び心がいっぱい目に付いた。

 今度は一日かけてお邪魔しようと思う。もし予告して行ったら『英業・お断り』と玄関に書かれているかもしれない。(私の名は英(えい)です)

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2008年11月25日 (火)

ふたつのケーキ

11月22日におばあちゃんは81歳になった。

 去年の誕生日は乳がんの手術の日だった。それから1年が過ぎ、今日は、家内と病院に行き「大きな釜の中に入った(CT)」らしい。検査の結果待ちですが、心配な状況はないようです。

 あまり甘いものを取りすぎてはいけないおばあちゃんのために、誕生日のケーキは無く、和菓子だった。ささやかとはいえ、お祝いの日に家内がいなかったので、今日急用で和歌山市へ出た帰りケーキ屋さんへ立ち寄った。

 予算の関係で「ふたつだけでもいいですか」と聞いたら、「はいもちろん・ふたつ用の箱もあるんですよ、さすがにひとつ用は無いんですけど」

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 どこどこのケーキは美味しいだとかいう話をよく聞くけど、やっぱりどんな人がそこに立っているかが大事なことだと思った。おばあちゃんのお祝いにふさわしい、気持ちの良いふたつのケーキを家内と息子と3人で食べます。

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2008年11月24日 (月)

借りた1000円

 翔龍祭であっ子ちゃんに1000円借りた。

 青年クラブがデザインしたタオルを一枚800円で売っていたが、行きがかり上買わざるを得なくなった。

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 右に書かれているのは『でもまあ、ぼつぼつ さんせぇよ~(なさってください)」田んぼ等での別れ際にこの声を掛け合う風景が少なくなった。青年クラブのメンバーがそのことに気付き「声掛け合おうよ」とこれを作ったのだろう。

ふと見ると、いつも私にこの声をかけてくれる長やんも2枚買っていた。(2枚買うと1500円になる)

 私はそのとき400円しか持っていなかったので、あっ子ちゃんに「お金借して」とお願いしたら「何買うん」家内のようなことを聞く。「青年クラブのタオル」子供のように応えて1000円借りた。 

 家族以外の地域の人に、頼んだり、頼まれたり、いたわったり、慰めたり、注意したり、叱ったり、心配したり、声を掛け合う『場』が減ってきています。

翔龍祭は、「ここで暮らす者が、年齢を超え声を掛け合う」そのような場であるともいえます。

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2008年11月23日 (日)

翔龍祭2日目

 なぜか毎年かかわってしまう翔龍祭。昨日でお役目は終わったのに、今日も会場に出勤した。

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 翔龍祭は、何もかも手作りでことが進むから面白い。

 朝、行ってみると「演歌歌手が来るらしい」という。話ではスタッフの誰かが、スナックで飲んでいて知り合いになり、急に来て歌うことになった。いきさつはどうでも良くて「それもいいんじゃない。年配の人も会場に来てくれてるし」みたいなのりでしょうか。

 3時になると翔龍祭の林業まつりの部は閉会となった。2日間で一万人あまりの方がこの会場を訪れ、色々なものを見て、体験して、遊んで、学んで帰ってくれた。

 でも、このイベントで一番面白いのは片付け。

 閉会から2時間で会場のドーム内、外、駐車場、国道筋など全ての仮設物が取り払われほぼ元通りになるのです。会場設営に約1週間かけて片付けは2時間。イベント屋さんはおらず、テント以外の仮設物はたいがい手作りなのもすごいと思う。それを全て自分たちで片付ける。

 ある奥さんに、「去年もここに掃除機をかけてましたね」と声をかけたら「担当です」と返事が返ってきた。それぞれが自分にできること、何をすべきか、どこに手助けが必要か、一生懸命考えながら動くのです。

 この片付けの様子が、山の暮らしそのものです。

 

 

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2008年11月22日 (土)

忙しい一日

今日から翔龍祭が始まりました。

 開会式で、『山入りの儀式』(山で働く人たちが新しい現場に入るときにする)についての、3分間のインタープリテーションを担当していたので、昨日は原稿を作り、読み上げ、むらの言葉に直し、設定を考え、衣装を用意した。そして、山の秘密基地で夜まで練習をした。当然のことながら開会の時間が来て、私に与えられた3分が過ぎれば、お役目ごめんとなる。

 その後は、翔龍祭の見学を楽しみ、楽しみの「土手焼丼?」を食って、大学の開放講座へ向かった。そこは、田辺市新庄にある県の施設BigU内の和歌山大学紀南サテライト。いつもながら親しみのある先生と、可愛い学生さんと、偶然一緒になった古くからの友人で楽しい4時間を過ごした。

 帰りは、おばあちゃんのお誕生日の買い物が待ち受けていた。家内が御坊に行っているので息子と相談し、我が家の子供たちがスポンサーとなり寿司と和菓子でお祝いすることになった。用事を済ませ、急いで家に帰り自分の誕生日を忘れていたおばあちゃんのお祝いをした。

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 その後は、2日目の翔龍祭で小さな子供たち用にカプラー遊びの床を作る材料を会場に持ち込んだ。

 毎年何故かおばあちゃんの誕生日は、様々なことが重なるように思う。年中忙しく働くおばあちゃん(母)の誕生日なのだから、私にとってそのような巡りになっているのかもしれない。

 和菓子を買うとき、おばあちゃん(母)の実家の叔父と叔母の分も買って来ていたので渡したら「早速、お供えします」と叔母が言った。その言葉で、81歳になる母にも両親がいて・・・などと浮かび、叔母の気遣いに感謝しながら、めぐりめぐった偶然の命の大切さみたいなものを考えさせられた。

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2008年11月21日 (金)

初霜 初氷

 霜の朝でした。

庭のイチイの葉に白く霜が降っていました。

真冬のように風景の全てが白いわけではなく、ところどころに霜が降って、寒いよりもすっきりした朝でした。

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犬たちと散歩に出ると、朝日に光る山は冬色に見えました。

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季節外れでも元気に咲いていたユリ、今朝の霜には『降参』していました。

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家に帰ったら水のたまった容器に、栃の葉が舞い込み、薄く氷が見えました。

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龍神は、にぎやかな秋から、静かな冬を迎えようとしています。

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2008年11月20日 (木)

ああは、なれない

寒い朝になりました。

 久しぶりに、うっふとシェリーに連れられて散歩に行ってきました。散歩で一番嫌いな場所はトンネルの中の歩道ですが、今朝は落ち葉が風にからからと音を立てて転げていました。

 うっふはイエロー(白ですが分類ではこうなる)でオスのラブラドール。  シェリーはブラックでメスのラブラドール。  生まれてすぐから我が家の家族としてくらしているうっふのお嫁さんにきてくれたのがシェリーです。

 うっふはシェリーをこわいと思っているけど、散歩に行った時などシェリーになにかと気を遣います。綱を外して自由になっても、うっふは私について歩いてくれる。けれど、シェリーは『私は自由・・・』とあっちにふらふら、こっちにふらふらします。

うっふがそんな自由なシェリーをじーっと待っている様子を見るときなど。

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「ああは、なれないな」といつも思う。

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2008年11月19日 (水)

キャンプのようなくらし

 5日目になるキャンプのような暮らしは、明日で一旦終わろうとしている。

 つまり、明日家内が実家から帰ってくる。

 御坊にいる家内と電話で話していたら、おじいちゃん(御坊の)が電話を取り上げ「小姑(娘)にはこれ以上・・・・」何とか帰ってほしいと私に訴えた。日ごろの私たちの苦労が分かるでしょうと応えたけど、そこは聞いてくれず、なにやら同じことを繰り返ししゃべって、家内に電話をかわった。

 おばあちゃん(御坊の)の気分が悪くなったとき、取り乱したように電話掛けてきたくせに、おばあちゃんが少し元気になると、自分たちだけの暮らしが気兼ねなくてよいのでしょう。 もしかしたら私たちに気を遣って、早く娘(50過ぎの)を返そうとしていっているのかもしれません。「それもまた良し」ということで明日家内が帰ってくることになった。

 どうもおばあちゃん(龍神の)は、あのしゃべりっぱなしの家内が気に入っているようで、ご飯のたびに「お母さんが、おらにゃぁさみしい」といっている。

 日程が見えてきたので、息子と二人『たまや』へ日清焼そばを買いに行った。母ちゃんがいない間に、こんなものを食ってみたい日もある。

 私が高校生(南部高校龍神分校)のとき学校の上えある『なす商店』(今もある)には、小さな食堂部があった。そこで焼そばを注文すると日清焼そばだったのですが、そこの親父さんがやっていた作り方を再現してみた。

 大目の湯にキャベツを放り込み、煮立って少ししたら、麺をいれ混ぜる、柔らかくなったら、ぐつぐつ煮立った白い湯を捨てる、粉のソースをかける、ぐちょぐちょ混ぜる、完成。

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 こんな味じゃなかったように思うけど、食えないことはなかった。

私たちのキャンプのようなくらしは、もうすぐ終わってしまう。そして、それぞれもとの、馴染みのくらしに戻るわけです。

今夜、龍神の里には初雪が舞っています。

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2008年11月18日 (火)

薪ストーブとセット

 いつも薪ストーブの側でお昼寝をするおじいちゃんとおばあちゃん(父母)には悩みの種がある。暖かい部屋でハエが飛びまわり、うとうとはじめたときハエが止まるのだそうです。まどろみのときを邪魔するやつは、何よりも厄介。

 ふと見たら部屋に、棕櫚のハエたたき(龍神では『ハイたたき』)。夏におじいちゃんが作ったものです。

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棕櫚(シュロ)の木の枝を柄とし、葉をタコ糸で編んで、先っぽをカットしたら、立派なハエたたきになるのです。

 普通、この季節には必要のない『ハエたたき』が、薪ストーブとセットで活躍しています。

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2008年11月17日 (月)

キャンプ気分

 土曜日から、家内が御坊市の実家へ両親の用事をしたりで家にいないため、息子が代わりに家の様々な用事をこなしてくれている。

  金曜日に、おでん一鍋のほかに、カレーかシチューを選べる下ごしらえを済ませてくれていたので、それを温めたり、冷蔵庫のものに少し手を加えればよいだけにしてくれています。

 我が家は、カレーのあとは同じお皿で『おかいさん』(ちゃがゆ)を食べることにしています。あっさりしたおかいさんでしめる目的もありますが、皿がきれいになると言うのもあります。

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 昨夜はカレーのあとは食パンでした。お皿についたカレーをパンでふき取って食べる。カレーは油が多いので、洗う皿がきれいになるということは、台所からできるだけ油を流さない工夫でもあるのです。

 おばあちゃんは「お母さんがおらにゃ(いないと)さみしい」らしいのですが、私たちは、キャンプをしている気分です。

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2008年11月16日 (日)

風呂の温もり

 家には、掃除を必要とする煙突が2本ある。

 それは、風呂と薪ストーブです。薪ストーブのほうは、めったに掃除をしませんが、風呂は年に4回ぐらい掃除をしなければなりません。薪ストーブのほうがはるかにたくさん燃料を使うのに、おかしな話です。

 先日、風呂に入っていると家内が追い焚きをしてくれているようなのですが、火吹き竹を吹く音がしつこく続いた。お母さんが息を吐きすぎてめまいをおこさないか心配する一方、『煙突掃除をしなければ』と思った。煙突に煤(すす)が詰まると、煙の流れが悪くなり、火が思うように燃えてくれなくなるのです。

 翌日の夕方、急いで家に帰り煙突掃除に取り掛かった。煙突を覗いて見てびっくり、よくもこれだけ溜まったものです。

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 煙突掃除のブラシを、ごしごし数回通したらすっきりきれいになった。今、風呂を温める薪は、ぼんぼん元気に燃えています。

「薪で焚く風呂は、温もりが違う」と、おじいちゃん(父)はよく言います。伝わる熱の元は薪ですが、温もりが違うと言うのは別のところに何かがあるのでしょう。

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2008年11月15日 (土)

オマセの麦蒔き

 麦を蒔いたら天気予報のとおり雨になりました。

 私たちは麦を蒔き、おばあちゃんはたまねぎの苗を植えました。自然というのは本当にありがたいと思う。こうした少しの働きかけであとは、立派に作物を育ててくれる。

 この春、収穫した麦から種を残したけど、乾燥が足らず虫がつき全部だめにしてしまっていた。早速、数年前麦の簡単な蒔き方を教えてくれ、そして麦作りを勧めてくれたパン屋の下山さんに「種ちょうだい」とお願いしていたら、種を取り寄せてくれた。「ありがとう」の一言だけでいただき、今回の作付けとなった。

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 品種は『オマセコムギ』笑ってしまいます。が、冗談ではなく、『東海64号』を母とし、『農林61号』を父として生まれ『小麦農林106号』と昭和44年1月に品種登録されたらしい。そして『オマセコムギ』と名づけられたのが彼女?なのです。

 光とか錦とか山などの字がつく相撲取りみたいな名前でなくて良かった。

 かわいい娘を育てる気分で、麦作りが楽しくなりそうです。

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2008年11月14日 (金)

麦蒔き

 夜から雨になる予報を知り、麦蒔きをしました。

 例年は、祭りの日に蒔いていた麦ですが、『長やん』に「まだともせんうちから(早くから)蒔くのう」といつも言われ、確かに他の人より早くから芽を出し、収穫の頃には調子が悪くなることが多かったので、頑固な蒔き方はやめて、世間に合わせてみようと2週間ほど遅らせたのです。

 先日から2回耕運機をいれた田に、息子が耕運機でもう一度耕してくれ、私が麦を蒔く方法にしました。

 耕耘機の尾輪(びりん)(耕す深さを調整するため上下に動く車が後ろについている)のあとが筋状に低くなり、そこを息子が足で踏みながら行くと溝状のくぼみができ、そこへ私が手に持った種を落とし、歩きながら足で土をかけていくのです。

 作業が始まった頃、山から榊を背負った『さよさん』が下りてきて「今年は、ここのめぐりかい?」去年は本田という別の田で作り、一年ぶりのこの大田で作るのを知っているし、この田で作る麦が良くできることも知っているようで「ここは、ようでくるもんのう」と声をかけてくれた。

 このあたりで暮らす人たちは、どの田は、誰の田でどこから水を引いてどんな性質の田なのかまで知っているようです。その情報はあぜ道の会話だったり、台風の後の助け合いだったり、水に困ったときのおすそ分けだったり、作業が遅れた時の手助けなどで、知らず知らずのうちに共有している情報なのです。

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 麦と米を同じ場所(田)で作れるのは、中国の一部と日本だけだとききました。そんな豊かな環境で田を耕し、周囲の人たちから自分の田の情報をいただく(たぶん激励)、ありがたいくらしをさせていただいています。

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2008年11月13日 (木)

偶然の出会い

久しぶりに高野龍神スカイラインを通った。

 上のほうはもう紅葉が終わろうとしていたので楽しみにしてる『冬枯れ』になる前の写真を撮った。

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すでに1000メートルから上のブナは葉を落とし始めています。

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下のほうはまだまだ紅葉が楽しめるようです。

 世の中は、紅葉はどこで、梅は、桜は、牡丹は、紫陽花はと名高い場所を決め、人を誘います。それはそれで楽しいことだとは思うのですが、できるなら、私は自分の価値観で『見る目』を持ちたいし、自然との『偶然の出会い』を大切にしたいと思います。

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2008年11月12日 (水)

柚子

柚子の収穫が始まっています。

 柚子が色づいたあと、霜が降りるまでが香り高く、果汁が多い時期です。息子が暇を見ては収穫し、おばあちゃんがきれいに実を掃除し、家内が一つずつ果汁を絞ります。

 これまでに7升の果汁が絞れましたから、もうしばらくしたら、ぽん酢の仕込みに入ります。

 夕ご飯を食べたあと、おばあちゃんが何度も何度も指を見ているので「どうしたん?」って聞いたら「やりやりする」どうも柚子のとげが刺さり、痛かったようです。いつも痛いのではなく、手に触れる方向などによって、たまにちくちく痛いことを「やりやりする」と表現します。

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 早速、固定式ルーペと電気スタンドを用意し、刺抜きをしました。痛いはずです、小さなとげが3つも刺さっていました。

 美味しい柚子のぽん酢を作るためには痛みを伴うのです。今年は、おばあちゃんがそれを請け負ってくれました。

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2008年11月11日 (火)

うっふの冬支度

 うっふはオスで白のラブラドールです。

 11歳になり、だんだん寒さがこたえる歳になったようで、昼間でも玄関に丸くなって寝ていることが多くなりました。腰の調子も悪くなっているのでしょう、声をかけても立つのがつらそうな時があります。

 数年前、お嫁に来てくれたシェリー(黒のラブラドール・・・・もちろんメス)がうっふの小屋に住み、恋の季節以外うっふはシェリーが怖いので小屋(自宅)に近づきませんから、いつも夜は玄関で寝ています。

 「寒そうやから、玄関に小屋を作ってやって」玄関に置いている家内の嫁入り道具「下駄箱を左遷してでも」とまで言うので、日曜日に囲いを作りました。

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 一旦設置はしてみましたが、出入り口をどのようにして、暖かくするか迷っています。以前、タオルを食べて腸を詰まらせ、大手術を受けたことがあるうっふですから、布製のれん作戦はだめなようです。

 夜、寝ている姿も見えるようにしておきたいし、アクリル板で囲い、ビニール製のれんはどうか等、犬小屋らしからぬことも考えています。

 このまま行くと近い将来、おじいちゃんたちと一緒に薪ストーブの前でごろんと横になっているかもしれません。

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2008年11月10日 (月)

反省と日課

 今の季節、朝は5時過ぎに起きます。龍神の宿泊施設『季楽里』へ散策の案内に出るまでの約1時間に薪ストーブの灰を片付け、前夜の残り火で火をおこします。

 そうしておいて、私は出て行き、部屋が暖かくなる頃におじいちゃんたちが離れからやってきます。暖かな部屋で親を迎えるなどと言う気持ちではなく、朝から火を焚くことが楽しいだけのことです。

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 この辺り、昭和30年代はまだまだ、燃料は薪(ここらでは焚物(たきもん)という)が燃料でしたから、風呂は五右衛門風呂。台所にはカマドがありました。朝起きると母がご飯を炊いているかまどの火に手をかざしながら、もう一度居眠りをしたこともありました。

 そんな幼かった頃、少々のいたずらをして夕方に帰っても、家で風呂洗いをし、火をおこし風呂番をしていると許してくれたりしたものです。

 我が家で毎日薪を使うのは、風呂と薪ストーブですから、反省も込めて火を焚くのです。すると、何もかも許され、家族のために何かをした気になるのです。

 昨今、さらに『かまど』でも作らなければ、風呂と薪ストーブを焚くだけでは足りない反省の日々となっております。

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2008年11月 9日 (日)

始末

『始末』にはたくさんの意味があるようですが、おばあちゃん(母)にとっての始末はこのようなものです。

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切れた輪ゴムを結び使うのは、たいした事ではないけど、こんな人が出す年賀状には、見えない心遣いが添えられている気がします。

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2008年11月 8日 (土)

香りと思い出

 龍神温泉の宿泊施設、季楽里龍神(きらり・りゅうじん)。『朝の散策』の案内に毎朝出かけています。こんな暮らしを1年余り続けていますが、新しい発見がいつもあります。

 朝、散策の林道へ下見に入る。足跡がいっぱいあったり、鳥の声が聞こえたり、流れる水の多少ではなく、そのときの天気で谷の音が違って聞こえたりと様々な発見があります。

 そして最近は匂いに、はまっています。意識して歩いてみると、桜の木の下で桜餅、山椒の木の下でミントというふうに、香りを感じます。でもいつも感じるわけではありませんし、下見のときは香っても、半時間後には感じないときもあります。

 そのときの天候、木の調子などの要因があるのでしょうが、いずれのときも感じてみようと意識することでたくさんの匂いを知ることは確かです。そこにはそのこの匂いがあるでしょうし、季節には『季節の香り』というように、私たちの周りはたくさんの豊かな匂いがあると思う。

 日常の中で見つけた香りが、感動や思い出と重なるようにしたいものです。

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(真っ赤な秋の香り?)

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2008年11月 7日 (金)

大切な時間

 両親は普段、離れで過ごしています。

 食事は一緒にいただきますから、食事の時間が近づくと私たちの暮らす家にやってきて、薪ストーブの部屋に入ります。

 ごろんと横になるおばあちゃん。椅子に腰掛けるおじいちゃん。特別何をするでもなく、ただ火を眺めているおじいちゃん。ストーブに足を向けて横になり、ひたすら眠るおばあちゃん。

 昼も夜も、こうして食事の前後を薪ストーブの側で過ごし、これ以外の時間は畑に出たり、庭の手入れに夢中になっています。

 少し寒さを感じるようになってから、両親の生活のパターンは変わらないので「離れよりここでくらすようにしたら?」と誘うのですが、私たちの家で寝起きする気にはならないようです。

 何も語らない薪ストーブの時間も、夢中になる仕事の時間も、離れで過ごす二人だけの時間も、両親にとっては大切な時間なのでしょう。

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『うっふ』と過ごす大切な時間

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2008年11月 5日 (水)

日高川

一日市長室って言う日があります。いつもは本庁の市長室におる市長が一日だけ元龍神村役場(今の龍神行政局)に来て住民と親しく話す日です。

「今日は『一日市長室』に行って来る」と話したら、「何で」と聞かれたので「よう分からんけど誘われた」とこたえた。「日当くれるん?」どうも私が『一日市長』になると思っているらしい。いくら物好きでもそこまではしない。

 父方の祖父が亡くなってから私は生まれているので、出会ったことはもちろんない。その祖父は「役を持たないこと」「何事にも首を突っ込まないこと」等の言葉を残したらしい。その言葉はまるで私のために考えたようです。人に何かを頼まれるとすぐ「はい」と言ってしまう。

 一日市長室は、廃校になる我が母校『宮代小学校』の今後を市はどのようにお考えか?考えを聞くためのものでした。誘われ「はい」と言って出かけたのです。

 一時間近く黙ってソファーに座り皆さんのお話を聞いた。

 それはそれで実のあるものでした。何よりわくわくしたのは市長に出会うまでの会議室、そこには有吉佐和子さんの書が壁にかけてあったことです。

 有吉佐和子さんは和歌山を流れる川、紀ノ川、有田川、日高川でそれぞれ小説を書かれ、川3部作と呼ばれています。その中で私たちの目の前を流れる日高川だけは文庫本化されていないので、少しさみしい気がしていました。

ところが

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三つのどの川もみな美しいと書かれていたのです。ああ良かった。

実はもう一枚かけてあります。ご覧になりたい方は龍神行政局にお願いしたら見せてもらえるかも。気持ちが落ち込んだときに効果がある言葉だと思います。

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2008年11月 3日 (月)

犬たち

 両親、私たち、子供たち、犬たち、みんな家族です。

 オスのうっふはおとぼけで、メスのシェリーはしゃきしゃき。シェリーがお嫁に来て6年余りになるけど、うっふは尻にしかれっ放し。恋の季節はシェリーに近づきますが、それ以外の季節は、シェリーが占領した元うっふの小屋には後ずさりして入ろうととはしません。新婚当時は一緒に住んでいたのですが、しょっちゅう首輪を噛み切られ、それがいやになった原因かもしれません。

 シェリーは3畳のフェンスの中の小屋に住み、うっふは犬走りに張られたロープに滑車をつけて、玄関周辺を走り、夜は玄関で眠っています。ですからうっふは小屋無しです。

 いつもは息子が朝夕の散歩に連れて行きますが、久々に犬たちの散歩に行ってみた。シェリーは自分のペースでどんどん歩き、うっふはみんなのご機嫌を見ながらとぼとぼ歩きます。

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 座っている2頭ですが、りんとした黒のシェリーに比べ、なんとなくうっふは頼りなさげに見える。そう感じるのは私だけでしょうか。

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2008年11月 2日 (日)

大豆 収穫準備

 大豆の収穫準備を始めています。

 勤めの関係で、思うように田畑に出れない日が続いていましたが、やっと田に出れた。両親と妻は大豆畑に行ったが、おじいちゃんが「うん、こりゃまだ早い」となり、まずは葉っぱだけをむしることになった。

 私は、麦を蒔く大田の2回目の耕運をした。先日油粕と薫炭をまいているので追加に鶏糞を入れて混ぜるだけです。前回同じときに株起しをしてレンゲを蒔いた他の田には、もう新しい芽が出ていました。

 今日のように天気が良くてのんびり作業できる日は、うっふが出動する。

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 そばにいて『ふせ』しているだけですが、彼の存在だけで、仕事が楽しくなります。時々飽きてきて大豆を盗み食いしますが、そこは大役をこなしてくれているので、大目に見てやります。うっふは、日なたでこうして座るだけでも暑いのでしょうか、しばらくすると、谷に行き、流れる水が少なくなったところに、無理やり体をつけます。

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うっふのおかげで、おじいちゃんもおばあちゃんも、大豆畑に日がかげるまでゆっくり働けました。

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暖かな秋の午後、泥んこのうっふとリンドウの咲く道を歩いて帰りました。

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