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2008年11月14日 (金)

麦蒔き

 夜から雨になる予報を知り、麦蒔きをしました。

 例年は、祭りの日に蒔いていた麦ですが、『長やん』に「まだともせんうちから(早くから)蒔くのう」といつも言われ、確かに他の人より早くから芽を出し、収穫の頃には調子が悪くなることが多かったので、頑固な蒔き方はやめて、世間に合わせてみようと2週間ほど遅らせたのです。

 先日から2回耕運機をいれた田に、息子が耕運機でもう一度耕してくれ、私が麦を蒔く方法にしました。

 耕耘機の尾輪(びりん)(耕す深さを調整するため上下に動く車が後ろについている)のあとが筋状に低くなり、そこを息子が足で踏みながら行くと溝状のくぼみができ、そこへ私が手に持った種を落とし、歩きながら足で土をかけていくのです。

 作業が始まった頃、山から榊を背負った『さよさん』が下りてきて「今年は、ここのめぐりかい?」去年は本田という別の田で作り、一年ぶりのこの大田で作るのを知っているし、この田で作る麦が良くできることも知っているようで「ここは、ようでくるもんのう」と声をかけてくれた。

 このあたりで暮らす人たちは、どの田は、誰の田でどこから水を引いてどんな性質の田なのかまで知っているようです。その情報はあぜ道の会話だったり、台風の後の助け合いだったり、水に困ったときのおすそ分けだったり、作業が遅れた時の手助けなどで、知らず知らずのうちに共有している情報なのです。

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 麦と米を同じ場所(田)で作れるのは、中国の一部と日本だけだとききました。そんな豊かな環境で田を耕し、周囲の人たちから自分の田の情報をいただく(たぶん激励)、ありがたいくらしをさせていただいています。

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