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2009年2月16日 (月)

岸(田の石垣)

 少しでも時間ができると田に出ています。

 我が家の棚田には、1枚で1畝(ひとせ=1a=100㎡=30坪)に満たないものもありますから、暇を見つけて少しでも田に出れば、作業を順に片付けていることが実感できるのです。

 先日も、のんびり田んぼの中を耕運機で行ったり来たりしていましたが、ふと前をみると上に向かっていつもの棚田があり、岸(石垣)がきれいに見えました。景色は、季節や時間そして天気などで様子が変わるだけではなく、心持でも変わるものです。

 一枚一枚の田を見たときに、多分このあたりで、わが家の田が一番小さいと思う。

 岸(石垣)の高いところは、草刈りが大変だったから、中岸(なかぎし)といって岸の中ほどに足場となる出っ張りをつけ、それをつたいながら昔の人は牛に与える草を刈ったのです。

 この田を開いた人は、そのときの『今』を考えてはいないと思う。次の世代やその次の世代を思い、水を引き入れる谷の水と相談しながら、一つずつ石を積み岸を作ったに違いない。

Img_6265

 耕運機を動かしながら、今の時代にこのような田を開拓しても経済的には決してあわないだろうとか、米を作っても赤字が当たり前とか、何もかもお金に置き換えてものごとを考えるのはもうやめようと思った。耕耘機の方向をかえ、目線を上げたとき、石を積みあげた岸がきれいに見えたのです。

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