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2009年2月14日 (土)

行きと帰り

 家族で親しくしている家の奥さんから朝早く電話があった。ご主人が緊急の手術をされるとのことだったので「すぐにうかがいます」と家を出た。

 病院に着き、近くに親戚がおられない為に、不安そうに一人椅子に腰掛けている奥さんはすぐに見つかった。手術の成功と切除部分が良性であることを願いながら、奥さんを前にしてつまらぬ話をまくし立てた。話が途切れたときにふと見せる、崩れんばかりの表情がつらかった。

 気心が知れた人なので、お互いにその気持ちは分かるから努めて笑顔を装った。きっと他の人には『不謹慎』にうつっただろう。その後、連絡を入れておいた元看護士の友人が駆けつけてくれ、ぐっと心強くなった。

 手術は、思い浮かべていた最悪の結果にならず終わった。結果を聞いてきた奥さんが私たちに経過を説明をしてくれたあと「面会は午後に30分間ですからそれまで家に帰ります」と言った。病院を出、駐車場に向かいながら、私たちに何かが起こった時には必ず駆けつけると、奥さんは元気な声で約束し、3人はそれぞれの家に帰った。

 帰りながら、自分の内側を伝え合える相手がいることの心強さを思った。時折くもる目と、あせる気持ちで病院に向かうときは、その虚しさを思っていたのに

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