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2009年4月

2009年4月29日 (水)

ご馳走

 我が家でぜんまいの料理が出る日は、盆、正月など特別な行事があるときです。

 ぜんまいは春に収穫して綿を取り、軸が指でつぶれるくらいに茹で、水切りをしてお日様に干し、何度も揉みながら仕上げていきます。

 仕上がる頃には軽くなりますから、春の風に飛ばされないように、見張っていなければなりません。

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 こうして仕上がったものをナイロン袋に入れて保存するのです。

 ほぼ、今日でぜんまいの収穫を終わります。後から出てくるものは、そのまま残し夏の間に来年の養分を蓄えてもらいます。

 『収穫終了宣言』は、毎年おじいちゃんがするのですが、今年はその前に入院したので、例年のその日と同じような状況が分かりますから、終了となりました。

 ぜんまいに限らず、自然の恵みは沢山採るのが良いのではなく、自分たちのくらす範囲で、微妙なバランスを考えながら必要以上いただかないように収穫しております。

 そのことを知って恵みを口にすることは、ご馳走です。

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2009年4月28日 (火)

パッチワーク

 お母さん(家内)はパッチワークが趣味?です。

 お母さんは一年にいくつかの袋を作ります。使い勝手が良いし、やさしいので私も時々借りて使います。

 布一切れ、ひと針、これらが集まって袋になったりするわけですが、出来上がったものは立派な作品です。

 時々贈る人を決めてからというか、この人に贈りたいと思ってつくり始めた場合には、色合いを考えながら、布を並べ変えてみたりして、ひと針ひと針ゆっくり時間をかけたり、あわてたりしながら、作り上げているようです。

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 今回の袋も同じような過程で出来上がったものです。

 思案も含め手間をかけることで、感謝だったり、励ましとか願いだったり、作業中に浮かんだ様々な想いが、込められているようです。

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朝の楽しみ

 朝の目覚めが早いということは、体が田んぼモードになっているということです。それに、気持ちも焦るのですが、どうも田んぼの作業をスタートできないでいます。作業のはじめをぎりぎりまで伸ばす(龍神では『そこいならな、せん』という)生まれつきの性分ってやつです。

 そのような私ですが、欠かさないのが朝夕、犬たちとの散歩です。最近は4時過ぎに目が覚めるようになりましたが、まだ世間は暗く、布団の中でガマンします。6時になったらスタートです。

 別々に飼っている犬たちも散歩のときだけは一緒にさせて遊びながら歩いています。ですが犬たちは、いま恋の季節を迎えております。お母さんにもう一度だけ生んでくれるかなと相談したら、「何考えてるの、シェリーが死んじゃうからだめ」といわれ、別々に出かけてます.

 まずは『うっふ』と出ます。山の小屋について、ムササビの巣の覗いたら帰ります。

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次に『シェリー』と出ます。小屋に着いたら、ムササビの巣を覗きます。

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2回目の散歩を楽しみ家に帰ります。

 同じ道で散歩を2回するたった30分の間に、さっき感動したものを何気なく通り過ぎ、何も感じずに通り過ぎていた場所で新鮮なものが次々に飛び込んできたりします。

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 時間の経過や、自分の体の位置、もしかしたら心の持ちようでずいぶん感動も違うものだとあらためて思った。

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2009年4月26日 (日)

少しはらはら

 我が家のおじいちゃんが入院しました。

 最近「しんどい」ということが多くなり、持病の心臓だと思っていました。大体働きすぎるので、ゆっくりしていたら治ってくるよと話しておりました。私たちがそのようにのん気におれるのは、ホームドクターがいるからです。

 先週末に、町のいつもの病院を紹介してもらって診察を受け、そのまま検査のために入院することになったのです。

 両親はある年齢になってから、定期的に村の診療所で診てもらうようになりました。体のことから、何でも話せるので家族のことも含めお世話になっています。町の病院にかかるときも、今回のように一旦診断を受けてからになるし、急病でよその病院にかかることがあっても、そのときのことを報告します。特に両親の体のことは知ってもらっています。おばあちゃんの癌もここで見つけてもらいました。 

 現役を通そうとする両親の体調はいつも『少しはらはら』ですが、体調を把握してもらっているので私たちは気楽にしています。いつもありがたいなと思うのは、村の習慣どおり、姓ではなく名前で両親に話しかけてくれることです。

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  <雨後のタケノコ>

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2009年4月25日 (土)

雨ぶさん

 朝から雨です。

 雨の日に、家で好きなことをしてゆっくり休むことを『雨ぶさん』といいます。

 お母さんは、特別寒くはないと思うけど、洗濯物を乾かすというのを理由に、雨に濡れながら薪を運び込み、ストーブに火を入れ、昭和30年代のミシンを使っています。

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 午後からは、ミシンをやめパッチワークをはじめました。贈り物のバッグを作っていますが、動物好きの方なので犬の姿が何となく分かるように針を入れたのだそうです。

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 雨ぶさんは、我が家だけではなく秘密基地のムササビも・・・・。普段でしたら時々巣穴から顔を出すのですが今日は、中から外を眺めていました。

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 おばあちゃんだけは、雨の中、傘をさして畑と家を行ったり来たりしていました。

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2009年4月24日 (金)

体をならす

 山でのくらしには様々な仕事があります。

 山に入れば、のこぎりやなたを使い。薪割りは、チェーンソーと薪割り機それにオノを使う。それぞれ道具が違うように、体の使い方も違ってきます。

 今日からは、徐々に田んぼモードです。朝6時前に田に行き、少しくわで土を起こし夕方、勤めから帰て草刈りをしました。

 私は、田んぼの作業を始めるとき体を慣らしながら、徐々に働く時間を長くします。それに、体が田んぼに慣れてきても、一日中同じ仕事をするわけではありません。

 平ぐわや、みつぐわ、耕運機、草刈り機。どのような作業も、道具や機械も、長時間使わないように心がけます。

 くわなどは腰が痛くなるので適当なところでやめるのですが、耕運機や草刈り機は、続けて使うと手がしびれ、それが長く続いたりします。

 今日の夕方は、少しわくわくで田んぼに行きました。草刈り機が古くなり、家族で相談し年末のウラジロの収入で新しいものを買った。今日が、その草刈り機の使いはじめなのです。

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 レンゲがいっぱい咲きました。

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山際のレンゲは全部食べられた。

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2009年4月23日 (木)

ムササビの新生活

 秘密基地近くに取り付けたムササビ用の巣箱にムササビが入った様子がありました。

 巣箱周辺の木の皮がささくれ始め、最近は尻尾らしきものが出ていたりしました。双眼鏡を覗くのですが木の枝が邪魔になってなかなか見えません。

 ついに今日、≪高枝切り≫登場。そろ~っとのばして、パチリ。双眼鏡を覗く。あと一枝邪魔。そろ~っ、パチリ。瞬間、枝がはねて巣箱を叩いた。

 小さなムササビが巣から飛び出した。『ごめんなさい』あわててそこから離れ、振り返ると、小さく思ったのに、座布団みたいに大きくマントを広げて谷を飛び渡りました。

 申し訳ないと後悔しながら双眼鏡をのぞいたら、巣の中にムササビがいました。

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 少し季節が早いような気もするのですが、夫婦で新生活が始まっていたのでしょうか。そのような時期に『本当にごめんなさい』

 飛び去ったのが雌雄どちらかわわかりませんが、はやく巣に帰って新生活を続けてほしいものです。

(あれっ、ムササビも人間みたいに夫婦で暮らすんだったかなぁ)

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2009年4月22日 (水)

さわやかな朝

 朝早くから玄関でうっふ(ラブラドールのオス、12歳)がきゅんきゅんとなくので仕方なく散歩につれて出た。

 いつもの散歩道は、昨日の雨も上がりさわやかだった。

 なんと幸せな時間だろう。この空気の中に立ち、そのような気分になると動くことさえはばかられる。動くと何もかもが元に戻ってしまい、今の感覚が消えてしまいそうな気がします。

 これまでにも何度かこのような感覚の中に立ったことがあるのですが、今朝は特別でした。

 心地よい自然の中に立ち、感動が少しずつ薄れるのを感じながら、人は何と小さなことに、くよくよしているのだろうと思う。そうだ、つまらぬことに流されず精一杯今を生きよう。急に可笑しくなって、じわっと目の前が明るくなる。

 気付くと、うっふが首をかしげて『どうしたん?』って顔でそばに座っていました。

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  <葉を広げた五葉ツツジ>

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2009年4月21日 (火)

我が家の犬たち

我が家には2頭のラブラドールがいる。

 2頭は、かかあ天下の夫婦です。彼らはこれまでに8頭の仔犬を育てました。みんな良い飼い主さんに恵まれて、それぞれ家族の一員として育ててもらっています。

 先に飼い始めたのは『うっふ』オスのイエローです。生まれてやっとケージから出せるようになったときにブリーダーさんの家へ行った。出合った者はみんなめろめろになりました。1997年の9月14日生まれですから今年で12歳になります。うっふは1997年11月22日我が家の家族になりました。

 2003年1月26日うっふのところへお嫁に来てくれたのが『シェリー』(ブラック・1998・1・22生まれ)です。子育てのときだけ『お母さん』するけど後は、おてんばをとおすシェリー。(年齢は秘密)

2003年3月5日には初めての赤ちゃんが生まれた。2006年4月8日2度目の出産でしたが、さすがにかかあ天下、生まれた仔犬たちはみんな黒でした。

 彼らのおかげで、親戚のように付き合える友人にめぐり会えた。彼らと朝夕散歩するだけで新しい発見があったり、暮らしの中でいやされることがたくさんある。

私たちは、犬たちの不思議な力に支えられている。

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  【 山の散歩道 】

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2009年4月20日 (月)

洗濯物がよう乾く

 龍神はそろそろ雨になります。

 日が暮れてから、ひゅーっと風が不気味に聞こえます。

 こんな日は、洗濯物を軒先に干しても飛ばされてしまいますので、先ほど洗い終わった物をストーブの部屋に干しました。

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 薪ストーブは元気に燃え、壁掛け型の扇風機を首振りにしてまわし、部屋の空気をかき混ぜるていますので、部屋は20℃ほどになっています。

 冬でしたら、気持ちの良い贅沢な室温でしょうが、この時期になると何故かガマン大会をしている気分です。

 ひとというものは身勝手なもので、同じ状況であっても自分の置かれた環境が違えば感じ方までかわってくるものです。

 当たり前といえば当たり前のはなし、ようは心をどう置くかだと思う。

 この調子で温い空気をかき混ぜたら、洗濯物がよう乾くので助かります。

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2009年4月19日 (日)

28回目

 夕方から家内の実家へ行った。

 さて、薄い財布の中身から、何をてみやげにするか考えながら店を回ったが、結局何も買わずに実家を訪ねた。

 母は布団に入っており、父は管から流れる酸素を吸いながら、起きてテレビを見ていた。

 行くとすぐに、夕方から何か用でもあったのかと父に聞かれ、今日が私たちの結婚記念日で、おかげで28年になると報告をした。布団にいた母が急に、赤飯でも炊いたらよかったと言い、父はそうかといったがそれ以上は何も言わなかった。

 「おじいちゃんが、へろへろに酔っ払った日から28年」言わなくてよいことを口にしたと思ったのに、父は私の言葉にてれ笑いをした。

 これまで、些細なことからいさかいもあったし、両親にはずいぶん迷惑をかけた。

 実家で、母に頑固を通す父も、私が言うことはたいがい聞き入れてくれる。そのことで母は、私を便利に使っているところもある。

 元は他人という緊張感と、家族という甘えが、この28年の間に気心が知れる関係を築いてくれたのかもしれない。

 帰るようになると母は、運転には気をつけるようにといつもの言葉を繰り返した。

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 <君がいればこそ>  エビネランが咲きました。 

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2009年4月18日 (土)

うちのお茶が美味しいわけ

 お茶の新芽が出始めました。

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 家で飲むお茶は家で摘みます。去年摘んだものを今飲んでいるわけですが、これが香ばしくて美味しい。(お茶が仕上がるまでは、我が家のホームページをご覧ください。)

 お茶摘みは、普段の作業などとは違った楽しみがあります。実家で両親の看病をするために、今年はお母さんがお茶摘みに参加できないのが残念です。

 田んぼの畦際やら、畑の端っこに生きているお茶の木から新しい葉を頂くのですが、一ヶ所によくあって数本です。葉を摘み終るまで、しばらくその場にいて次に移動することを繰り返しますから、その場その場で、違う風景と会話を楽しむわけです。

 目の前で同じ作業をしている人と、春の景色の良いところに腰を下ろすのですから、会話は自然とやさしいものになります。

 摘んだ葉を家に持ち帰ってみんなで作業します。ゴミを取り除く人、薪をくべる人、炒る人、揉む人、仲良くしないと作業はすすみませんし、日が暮れてしまいます。

 家族で、楽しみながら摘んで帰り、にぎやかに加工する。だから私は、うちのお茶が美味しいのです。

 

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2009年4月17日 (金)

積み重ね

 次の冬用の薪が準備できました。

 去年の今頃から、杉やヒノキの伐採地でそれらと一緒に山から出してきてもらった広葉樹を息子と一緒にトラックで運び出したのでしたが、やっと薪割りを終わり木納屋(きなや)におさめました。

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 昨年は、これより外にもう一列ありましたから、この木納屋へ入れる量は少なくなっています。

 ここ以外にシェリー(ここに写っている黒のラブラドール、メス)の小屋のそばに、薪を家へ持ち込むための木納屋があり、そこもいっぱいになりました。

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 他に秘密基地のストーブ用に小さな木納屋が2箇所、それとは別に木納屋に入りきらなかった薪が薪割りの広場に6トン分くらいトタンをかけて保存しています。

 風呂用も含まれますから約2年分の薪を確保したことになる。

 木納屋に薪がたまり、味噌を仕込み、倉に米が入ると、おばあちゃん(母)はご機嫌になる。これでずっとご機嫌かと思えば、田に苗を植えるまで、ジャガイモが芽を出すまで、野菜の種まきが済むまでじっとしていてはくれない。

 おばあちゃんは、あと少し待てば芽が出るのに、遅れればそれを悩む。風が吹いても、雨が降っても、悩みは尽きない。その悩みから開放されたくて働く。

 食料も燃料も、土一つかみ、木一本、種一粒、米一粒、全部それらの積み重ね。これらにひとてまかけることで、暖がとれて、空腹が満たされる。

 おばあちゃんは今、暇があると薪割りの終わった広場で、木くずを一つ一つ拾い集めてくれている。

 

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2009年4月16日 (木)

大切な時間

 朝は、シンフォニー『大樹』で起きる。

 今よく聞いているのは、ドリア旋法の弦楽四重奏曲、夕食後はチェコフィル、眠るときは坂田明のひまわりです。

 シューベルト、ビヴァルディ・・・・・も聞きます。エヴァンゲリオンの交響楽、ソフィア・ゾリステン、小室哲也アコースティックもすきです。

 ちあきなおみに島倉千代子。

 最近テレビはめったに見なくなりました。家でゆっくりする時、それが過ぎて眠るときも音楽が流れています。

 こころよい音楽が流れる大切な時間です。

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カツラは新芽の時からハート型の葉です。

 

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2009年4月15日 (水)

春の光

私の暮らしは、家業の『登美屋』以外に勤めに出ています。

 建設会社の事務所で、今はISOの審査を受けるための準備をしているところです。書類を整理し、パソコンとにらめっこ。年なのか午後には目がかすんできます。

 ふと、窓のカーテンに影が動いたと気付き目を向けたら、木漏れ日。

 風に揺れるこずえ、すっかり芽を伸ばした若い葉っぱ、午後のお日様にできた影がカーテンに揺れていた。

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 勤めに出ている時間以外は、田んぼに出ても山に入っても、花や草や山や自然にいっぱい興味を持ってわくわくしながらくらしているのに、ここでは桜の花が咲いたことも、その葉が開いたことさえ気付かずにいた。

 窓を開け、春の光をすってみた

 勤めに出ることで、大切なことを見逃していたことよりも、気付けば近くにあるほっとする空間がありがたかった。

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2009年4月14日 (火)

米子の娘から

 私には米子に暮らす娘がいる

 その娘から、『ゲゲゲの鬼太郎切手』が届いた。鳥取の境港は、水木しげるさん縁の地です。

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 添えられた小さな手紙には、いつもなら発売と同時に売切れになる記念切手が売ってあったので買ったが、本来怖がりで妖怪は嫌だったと気付き、私へのプレゼントにするのだという。ただし、鬼太郎と目玉おやじの切手は、ほしいから自分のところに残すと書いてあった。

 すぐにお礼の手紙を書くところだが、一昨年の今頃「元気になるメールをちょうだい」と連絡が来たことを、切手が届いた日にキジの声を聞いて思い出した。彼女が元気になるためのメールを考えた日もキジが鳴いていた。

 小学校の講師をしながら、頑張っているけどつらいことでもあったのか、一昨年のことが引っかかり礼状を書けないでいる。

 彼女からの手紙の終わりには、「この切手は私が元気だという挨拶がわりだ」と書いてある。私の取り越し苦労だと思ってはいるけど、心配も残る。

 さっき「雨はあがったかい?」とメールでさぐりを入れてみた。

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2009年4月13日 (月)

ABSはスゴイ

 夕方、車を走らせていたら、先の交差点に入ってこようとする車が一旦停止した。確認しているのが見えたのに、優先道路の私が交差点に入る30メートルくらい手前で、その車が動き始めた。

 あわててクラクションとブレーキ、相手の車は私が走っている車線の真ん中でストップ。

 私のほうは、吸い込まれるように交差点に入っていく、止まらない。たぶん数十センチのところで左にそれて、今度ハンドルを立て直したら、目の前に歩道、それでまた右に切って、やっと歩道に横付けした格好で停止した。

 右横を見たら、固まったままの女性が気を取り直して走り去った。対向車線を遅れて通りがかった人たちもあきれて見ていた。走り去った女性が、動揺せずに運転できていれば良いがと少し心配だった。

 それにしても、ABSってほんまにハンドル切った方向にちゃんと車が進むんだと感心。

 でもよかった、時速50キロとはいえ、側面からぶつけていたらあの女性に大変な怪我をさせるところだった。片手に持ったままだったあんパンを、またかじりながら家に帰った。

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2009年4月12日 (日)

ベンチとたこ焼き

材木がそばにある暮らしは便利です。

 ベンチを作るための材木をさがしていたら森林組合によさそうな丸太を見つけ製材しておいた。

 昨年の秋、親友が龍神村恒例の翔龍祭へ遊びに来たとき、私は出店のたこ焼き食べたさに、「ベンチ作るから、たこ焼きおごって」

 『小遣いがない』ということは、なんと大胆な取引きに手を出すのでしょう。しかも自分から。

 で、遅ればせながら本日より製作にかかりました。始めてみるとこれが楽しい。木の形と座り勝手を考えて、ああでも無いこうでも無い、いろいろ考えながら、チェーンソーを使う。

 問題は、丸太を半分に製材しただけの物ですから、重たい。ところがそれも、てこの応用、摩擦、バランス、考えながらひとりで汗をかくのが面白い。

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木屑を落としてもよい場所へ移動するのは軽トラを使う。

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何とか、ひとつめは腰掛け部分が完成。

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 作業ははかどらなくても、ひと休みはゆっくり楽しむ。

 たこ焼きひと舟と交換のベンチですが、たこ焼きだけでなく、楽しい時間もいただいた気がする。

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2009年4月11日 (土)

おしりタオル

おしりタオルは、おばあちゃんのそのとき専用らしい。

 朝起きて、枕もとのタオルを何気なく見たら字が書いてある。

 黒マジックの大きな字で『おしり』。

 家内に聞くと「おばあちゃんがちょくちょく失敗するから、そのときお尻を洗ったり、ふく為のタオル」そして、ひとの説明を上の空で聞くからこういうことになるのだと言われた。

 そういえば前夜、風呂に入って頭を洗い、このタオルで乾かし、そのまま首に巻きつけて眠ったようだと説明した。

 「ええんちゃう、おばあちゃんのその辺りから生まれたんやから」返事に詰まるより、確かにそうだと二人で大笑いした。

 次の日「しまった~」家内の大きな声がした。何事かと聞いたら、『おしり』タオルに気付かず、顔をふいたらしい。

 その辺りから生まれた者と夫婦なのだからええんちゃうかな。

 また二人で大笑い。

(生んでくれたのに笑ってごめんなさい。)

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リョウブが芽を出し始めました。

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2009年4月10日 (金)

春だらけ

 谷沿いに桜の花びらが散り始めた。

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 見上げたら山椒が芽を出している。

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 これを見たらタケノコの季節。

 朝ごはんのとき、タケノコを見つけたという息子の話を聞いて、おじいちゃんが4本掘ってきて、ゼンマイの後で茹でました。

 これからしばらくは『春だらけ』の食卓になります。

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2009年4月 9日 (木)

野生動物に出会う

「かもしか!」

家内が助手席から叫んだので、車を止めカメラ片手にゆっくり近づいた。

道路のそばで、草を食んでいたらしいのですが、少し上に移動してこちらを眺めています。

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 2度目のシャッターを押そうとしたら、そのまま山を斜め上に移動して見えなくなった。

 しばらくバシャバシャ音がして、少し音が変わったと思ったとき、今度はウサギが飛び出してきた。

 これはカメラをかまえる暇もなく、飛び跳ねて去った。

 午後、案内の仕事でお客さんと一緒に歩いた。

 ムササビが住んでいると思われる木の近くで、「ムササビはこんな大きさで・・・・。飛ぶときはね・・・・。手足を広げて・・・・。」途中で、参加者のお一人が「なんか出てきた。」叫んだ。

 いるとは思っていましたが目の前に現れるとは。

 お客さんたちは、ムササビを驚かさないように、急に静かにしてくれたので、私も小さな声で

夜行性の動物であること。

たぶん、人の声に驚いて巣から飛び出したこと。

明るすぎて飛ぶこともできず動けないこと。

お伝えしたらその場から静かに移動してくれました。

 動物にいっぱい出会うことはうれしいことのように思うのですが、相手(野生動物)にとっては迷惑な話です。

動物に出会うことは感動ですが、それにもまして、足跡や、食べた跡や、フンなどで、動物の姿や様子をお伝えすることが大切だと、あらためて思った。

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2009年4月 8日 (水)

土とり

 3月下旬から4月上旬に天気のよい日が続くと、稲の苗を育てる為の土とりをする。

 田植え機で稲を植えるので、マット状に苗を育てます。このサイズの決まった箱で育てた苗を箱苗(はこなえ)と呼びます。

 今日は、息子と二人で、龍神で一番眺めがよいと決めている場所へ土とりに行きました。私が田んぼの作業を引き継いでから毎年この場所で箱苗用の土をいただいています。

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 何日か前、その土地を所有されている方にお願いの電話をしたら「また季節になりましたね」と毎年変わらないやさしい返事をいただいた。

 息子と行くのははじめてで、これまで娘や家内に手伝ってもらっていましたが、今日は私が手伝いをしているようで、すごく楽に作業は終わりました。

 お茶を飲みながら山並みを眺め  私が高校生のとき片道2時間かけて下刈りに通った山。泊り込みで山仕事をした人たちの山小屋のあった場所。いかだ師さん達が越えた峠。あの辺りに小屋でも建てたら楽しそうだ。  はなしは時代を行ったり来たり。

 龍神で、空が広くて、人工の光が届かず星が一番多くきれいに見える場所。この土で苗を育てたら自然の力をいっぱいいただける気がする。

 

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2009年4月 7日 (火)

麦と頑張る

 秋に種まきし、芽を出すたび、鹿に荒らされた麦です。

 春の声を聞くようになってから、さとみさんに勇気をもらって、「なにくそ」と電気柵を二重に張ったら、春でまわりに草が増えたからか、電気柵が怖いからか、鹿の足跡が田んぼから消えて久しい。

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 そこへ、家内が株元に油粕をやってくれたものですから、急に伸びた気がします。

 伸びてほしいし、けれど余り伸びすぎるとまた、霜が降りる日もある。心配の種は尽きない。背は伸びなくてもよいから、何とか実をつけてほしいものです。

 『おませこむぎ』は、6月はじめの麦秋まであとひと頑張り。

 麦がひと頑張りするあいだ、私も田んぼで頑張ろう。

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2009年4月 6日 (月)

なつかしの牛乳ビン

 昭和10年ごろ宮代に牛乳屋さんがあった。

 先日、今度案内するコースの下見に行き、ある家で取材していたら2軒の集落になったが、以前はもう一軒あり屋敷跡があると教えてくれたのでその場所に行ってみた。確かに、石垣と屋敷への階段もあった。

 残されたものをみながら、風呂の跡、便所の跡、台所かななどと、残っている腐食しない陶器やガラス製品で想像する。帰りがけにふと足元を見たら『宮代』の文字の見えるビンがあった。

 土を払ってみると『宮代畜産組合』と書かれてあった。裏には『高温殺菌 全乳  一、八デシリットル』の文字が入っています。

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 この場所を教えてくださった屋敷跡の持ち主さんは、ここに住んでおられた方の親戚ということだったので、このビンを持って行き、わけを話し頂けないかとお願いしたら「どうぞ」と快く下さった。

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 宮代の薬師堂近くに住む『けーやん』にこのビンの話をしたら、「針金でぱちんととめるふたの付いたビンは、昭和10年ころじゃ」と教えてくれた。『けーやん』は14歳の頃、この宮代畜産組合で働いていたそうだ。

 乳牛を飼い、乳を搾り、瓶に詰め。自転車にこれを100本積んで日高川の上流へ行く者は温泉まで、下流へ行く者は柳瀬まで、毎日配達したという。値段は10本入りのタバコ『バット』と同じ7銭だったそうだ。

 屋敷跡で見つけたこの1合入り牛乳ビンには、まだまだ多くの人の思い出が詰まっていることでしょう。

  

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2009年4月 5日 (日)

薪の片付け

4月の声を聞くと急にいそがしくなる。(気持ちが)

 まずは、玉切った(長さをそろえて切った)ままにしていた薪を片付けなければならない、先々週ナラは割り終えたので残りは桜です。

 少しの時間でも割っていくと片付くのですが、薪割り機は息子と二人で何とか軽トラに積み込める重さなので、運ぶのに決心が要るのです。

 今日も11時頃に薪割りの広場に機械を運び込み、昼から作業にかかった。

 夕方、あと少しで終わるところでしたが、他の用もあり終了となりました。明日からは、真っ直ぐきれいに割れたものは別に積み、節などでごつごつとかサイズの合わないものはシェリー(ラブラドールのメスでブラック)の小屋近くの薪小屋に入れます。

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 家にあるこの小屋は、幅3メートル、高さ2メートルで奥に向かって3列並びますが、1シーズンにこの小屋に2、5杯分の薪を使います。

 秘密基地の分はこれとは別になり、その近くに薪小屋をつくって、周辺の木をためています。

 一番大きな薪小屋は、幅3メートル奥行き6メートルで2メートル余りの高さに積み上げることができます。

 そのほかに、風呂や、かまど用の薪は、これらとは別に木納屋があります。

 米びつの米がなくなると心細くなるように、薪をストックする場所に隙間ができると心細くなり、全てが満杯になったときやっと『ほっと』するのです。

 これでやめればよいのに、また薪小屋を作ってしまう。

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2009年4月 4日 (土)

きみに読む物語

 『朝の散策』に出る前のひととき。

 「どうぞおかけください」年配のご夫婦に促され、私は二人の間に腰を掛けた。そして、子どもの頃の龍神のことや林業の様子などの話をしていた。

 しばらくすると「じつはね・・・」ご主人が話を始めた。

 子供の頃ふるさとを離れたいきさつ、町に出て駅で寝た時期もある、仕事に就き、奥さんに出会い結婚、独立し商売を始め、奥さんと一緒に働き子供を育て・・・・。奥さんは静かに頷いておられた。

 一段落ついて、散策に出た。

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 「お父さん、私なんでこれ持ってるんやろ」

 「それはな、ガイドさんがくれはった、クロモジや。嗅いでみ、ええにおいするやろ」

 「ほんま、ええ匂いがする」

 奥さんからの同じ問いかけに、2回3回といつも同じ調子で応えるご主人だった。

 ゆっくり歩き始めたときから奥さんに向ける、さりげない気遣いを感じてはいたけど、そのわけが分かった。

 そして今日、やっと分かったことがあります。ご主人は私を介して、奥さんにお二人の歴史を話されていたのです。

 

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2009年4月 3日 (金)

心残して

 夕方から御坊へ行ってきた。

 家内の妹がひと月の間、実家で両親の面倒をみてくれたので、引継ぎと慰労をかねて、外で一緒にご飯を食べようと誘ったのでした。

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実家の窓から  ― 虹色に光る雲 ―

 家内が小学校4年生まで過ごしたなつかしの場所に今も営業している寿司屋さんへ3人で行き、彼女らから両親の看病の大変さと、認知症の始まりに付き合う苦労を聞かされた。

 その後は、幼かった頃のはなしに入り、昭和30年代から40年代のはじめにかけての町の賑やかさと、人情とエピソード・・・・。

 笑い転げながら、すし屋の2階で3人が同じ時間を過ごした。

 女二人の姉妹で両親の看病をするのは大変なことだとは思うけど、愚痴を言いながらも、両親に付き合うことは二人にとって大切な時間なのです。

 今夜は愚痴を言っていたが、心細さと、心配をしながら看病をしているのだろう。

 明日の朝、妹は心を残してタイに帰る。

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2009年4月 2日 (木)

新しい朝

昨夜は、夜中に寒さで目が覚めストーブに薪をたした。

 最近、夜が明けるのが早くなるにつれ、目もはやく覚めるようになった。あとしばらくすれば5時には田んぼに立つようになる。

 今朝も5時半には目覚めたけど、布団から出るのがおっくうだった。

 でも、障子窓を開けたらうれしくておき出した。

 もう降らないと思っていた雪が、たぶんみぞれだと思うけど山の上のほうに昨夜降ったようです。ノヒロギ(家から見える一番高い場所)は白くなっていた。

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 寒い朝でも、雪や霜が降っていたり、何かと変化がうれしくて。今朝もわくわくしながら起きだしたのでした。

明日はどんな新しい朝が来るでしょう。

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2009年4月 1日 (水)

ゆっくり

 お母さんが勤めをやめて2年になる。

 記念に買った楢の座敷机も少しずつ傷が増え、薪ストーブの部屋に馴染んできた。

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 雨の降る日や、家事の合間は、この部屋でパッチワークもしているのですが、手間のかかるものらしく、『何か作っているな』と思ってから完成までひと月以上かかっているように思う。

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 お母さんが退職の年に、薪ストーブを入れるために付け足した部屋ですが、はじめのうちの違和感はだんだんなくなり、起きているときは一番長く過ごす部屋になった。

 勤めに出ていた頃は、平日も休みの日もばたばたと過ごしていたお母さんですが、この暮らしに馴染んできているように思う。

 せっかくの一生、ゆっくり過ごすにかぎる。

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