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2009年5月 1日 (金)

覚悟

 おじいちゃんは入院中です。

 毎日誰かが、おじいちゃんの様子を見に行きます。そのたびに感心することは、ほぼ1日1冊のペースで本を読んでいることです。この間は「これは面白い」と2回目を読みかえしていました。

 先日、治療中に調子が悪くなり、処置を受けました。私は、おじいちゃんのいないベッドのそばで、ある覚悟の元、帰ってくるのを待っていました。

 窓の外の景色に飽きて、ふとベッドを見ると、父らしくきれいに片付けられています。そして枕のそばには時計と読みかけの本とメガネがおいてありました。癌を克服したご主人が、その後に認知症になった奥さんを介護するのですが、その様子を記録した本です。

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 数時間待ちましたが、処置を受けた父はこのベッドには帰ってこず、別の部屋で看視されながら2~3日を過ごすことになりました。

 一緒にくらすということは、家族であれ、どのような形であれ、常にお互いに対して何らかの覚悟があるものです。

 今回はもうだめかなと覚悟した私でしたが、それだけに終わりました。たぶん、この部屋に帰る父は、『八重子のハミング』を読み返すことだろう。

 

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