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2009年6月

2009年6月29日 (月)

男の料理教室 09.06

誰が提案したのか、今日のメニューはそうめんと天ぷら

私は朝から山へ、イワタバコとミツバとウドを採りに入った。簡単にさがせると思ったら、ミツバがなかなか見つからずやっと人数分確保した。

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10時に集合場所の市民センターへ、行くとすでにメンバーは集まってなにやら話し込んでいた。これは出遅れた。こんなときは毒舌攻撃を受けることがあるから要注意。

ところが一番の講釈師が来ていなかったので、「Mさんは何故じゃろう」と自然な形で話しに入った。電話すると「虎ヶ峯を柳瀬に向かって下るところじゃ」と言いながら、どうも事故があったみただとか、昨日の事故はなんだったのかなどといらぬ話をするので、待ってるから気をつけて早くおいでと言って電話を切った。

親分は相変わらず、「男の料理ちゅうのはなぁ、この5人組(指のこと)が活躍するんじゃ」とミツバのじくを手でちぎっていた。そんなことがあるのでこちらが真似ると「もっと丁寧にしろ」と言ったりする。

でも男の料理教室は、年功序列ですから、「ははーーっ」っと聞かなければならない。

それぞれが講釈を言いながらも12時には完成。みんな飯時は守る。

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夜勤明けで遅れてやってきたMさん、料理の間、隣の部屋で寝ていたけど、不思議やね、誰も声をかけなかったのにいつの間に起き出したのか『てんつゆ』を椀に入れ時はお玉を持っていた。そして一番先にそうめんを食べ始めた。

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講釈には追いつきませんが、少しずつ、料理の腕前はあがっています。

うまかった

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2009年6月28日 (日)

ピーマン

 ピーマン畑は、息子の担当です。

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 敏やんの田んぼを借りていたのですが、今年の収穫が終わったらお返しすることにした。同じ棚田でも、我が家の田に比べるとずっと便利で、1枚あたりの面積も広い。でも、ピーマンは続けて栽培することは避けたほうがよいので、新しい場所をさがすつもりです。

 5年も借りていると愛着もありさみしい気もするのですが、こんな便利な田なら誰かが引き続いて管理してくれると思うと少し気が楽になる。

 先日からピーマンの収穫を始めた。土の浅い田ですから、畝を作るのに息子は苦労した。その分通路となる部分は今までになく広いので作業はすごく楽になっている。

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 有機肥料を使い、できるだけ農薬を使わないように心がけながらの栽培です。そんな作り方ですから収穫量も少なく、虫に食われたものも出ますからさらに出荷量は減ります。でもその分美味しい・・・・と、思います。

 今年は、少しさみしさを感じながらのピーマンです。

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2009年6月27日 (土)

寄り添う

 物干しの『涼み台』は年中出っ放しで、今の季節、天気が良い日の夕方は、涼み台らしい使い方ができる。

 夕方、ピーマンの選別を終わり、車庫をあがりながらふと見るとおじいちゃんとおばあちゃんが人目もはばからず寄り添っていた。

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 約一畳の涼み台ですから、暑苦しく座る必要はないと思うのですが、仲良くしているので記念写真を撮りました。

 父の口癖は「ばあさんより、早う死ねん」です。妻に厳しかった自分の母親の晩年をおばあちゃんが好くみてくれた。だから、ばあさん(自分の妻)の面倒を最後までみるのだと言うのです。

 そんなことを言われると、私は大変なことになる。何とか家内にこれ以上両親の面倒をかけないようにしなければ・・・・。このままでも私は、家内より長生きをしなければならない。

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2009年6月26日 (金)

ラベンダーと昼寝

 友人から贈られたラベンダーを台所に挿した家内です。

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 午後、少しだけ自分の作業机に挿して、リラックスしながら針仕事をすることにした。

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 そして、何もせずそのまま昼寝をしたらしい。

 家内の場合、ラベンダーと昼寝はセットになっているようです。

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2009年6月25日 (木)

発展する流れ

 三月にここのブログで靴脱禁止区域を報告したのですが、その禁止区域で川くだりをさせたやるがいる。

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 髪の毛の薄い人間が歓声を上げながら洗濯機から漏れ出る川を浮き輪で流れるものです。この下流には犬と思われるものが先にその流れを楽しんでいます。

 実家の両親の看病に週の中ごろから週末まで毎週やってくる大学生の末娘が一晩だけ家に来て、帰ったあとふと見たらこんなものを描いていたのです。直接訊いてないのですが、たぶん彼女が犯人だと思う。

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 冗談でも皮肉でもなく、大学にやる甲斐があると家内と感心した。

 他の人にはつまらぬものにうつるでしょうが、何気ない靴脱ぎ禁止区域が、少しずつ発展していくのが楽しくなってきた。

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2009年6月24日 (水)

柚子彦

ラブラドールの柚子彦は、うっふとシェリーの子です。

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彼が滋賀県の農家にもらわれてから、毎年出会いに行く。久しぶりに出合った瞬間はけたたましくほえるのですが、しばらくすると思い出すのか、遊び相手だと判断するのか、親しくしてくれるようになる。

同じうっふとシェリーの子でもそれぞれの育つ環境で、スマートなもの、がっしりタイプ、おてんば、あいそよし、それぞれ見ていると楽しい。柚子彦は農家の犬らしくがっしりしています。

帰り際には、飼い主さんの畑に案内していただき、自家用にとたくさんの野菜を頂いた。

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近江の田畑は、龍神のそれとは違いどこまでも広かった。育っている野菜も柚子彦のようにずっしりと大きい。

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2009年6月23日 (火)

感性を分けてもらう

S君は小学6年生の男の子です。

 先日、留守の間に来てくれて『やさしいあくま』を貸してほしいと家内に伝えて帰っていった。

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 そのはなしを聞き、家の中に何箇所かある絵本棚からやっと探し出した。我が家の末娘に中学生の頃だったか、せがまれて買ったものです。が、本来私たちが子どもに与えたいような絵ではなかったので、そのまま読んでいなかった。

 この絵本の作者は『なかむらみつる』さん。以前にもS君に貸してあげたことがあり、彼とお母さんが泣きながら読んだのだそうです。

 感性豊かな年頃の子どもさんがもう一度読み返してみたいと言う絵本なら、一度ページを開いてみようと家内が言う。わたしは、泣いているところを見られたら恥ずかしいので、ひとり隠れて読んだ。泣くほどでもなかった。

 今度S君に本を届けるとき、それとなく感想を聞いてみたいと思っています。

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2009年6月22日 (月)

反省のとき

 台所で朝ごはんの準備をしながら家内が、手招きする。指差した先には、おじいちゃん(父)が離れの椅子に腰掛けて遠くを眺める姿があった。

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 最近、朝のひと時をこうして過ごしているようです。おじいちゃんが眺めている方角には、のひろぎ(山の頂の名)が見え、その下には見えませんが我が家の田や、今の家に越してくる前の古い家があります。

 おじいちゃんに、何を見ているのか尋ねる雰囲気ではなく、そっとしておいてあげるのが一番のように思います。

 人はいくつもの顔を持ちながら、一日や一生を過ごす。おじいちゃんは、田畑に出ると人が変わったみたいになり、手のつけようがないくらいいらいらしているときがある。あせったからと言って、何もかわる事はないのだから、好々爺のように一日を過ごせばよいと思うのですがそうもいかないようです。

 もしかしたら、朝のこの静かなひと時は、いらいらしたときの自分らしくない顔を反省をしているのかもしれない。

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2009年6月21日 (日)

萌える

やっと梅雨らしい天気になった。けど、じめじめはしていなくて、すがしいお日様が朝から顔を出した。

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薬師堂近くにある柳田へ久しぶりに行き、朝日のあたった西の岡の様子を眺めた。山や棚田をきりが流れたり、そこに光が移動して行くのを見ていると飽きてこない。

木々の新緑を見て、田んぼに引き込れる水が谷に少なくなってきているのは、きっと彼らが体の中に水分を蓄えているからだと勝手に納得したりする。

それにしても昨日の雨は思いのほか降ったのだと、田にあふれそうな水を見て喜んでいた。そうしながら畦を歩いていたら、道から見えないところにホースが来ており、水が流れ込んでいた。

人の気遣いを知ると、つまらぬことに惑わされず、大切なことを大切にしようと思う。

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2009年6月19日 (金)

円より丸

 親友のお母さんが入院したと聞き、家内は体調を崩している自分のリハビリを兼ねて、好みの色のはぎれで小さな小銭入れのようなものを作った。

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 実家の母親が入院しているとき、カード類を入れて手に持てる小銭入れのようなものがほしいと言ったことがあったから、そのようなものを作ろうと決めたらしい。

 出来上がったものを見ると、ファスナーをつけた部分がどうもいびつに見えるのは、錯覚ではなく確かに円がおかしい。

 訊くと、型紙を作るとき円をどう描くか迷った末に、我が家で長年使う木の汁椀を利用したらしいのです。

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 これは丸か?と聞かれれば丸ですが、円ではない丸なのでした。出来上がるまでそのことには気付かずに、ひと針ずつ気持ちだけを込めたのだという。

 親友のお母さんが、この『円ではない丸』を見るたびに笑ってくれて、元気に退院してくれたら何より素敵なことです。

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2009年6月18日 (木)

季節外れのプレゼント

家内は最近、しまっている物を出してきては片付ける作業にはまっている。そうすることで物入れが整理されていく。

楽しいものを見つけると、私の目に付くところにさり気なくおいてくれる。今回はこの手紙です。

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サンタさんこんにちは、わたし小学3年の女の子です。サンタさんはなんでおじいさんなのですか わたしはふしぎでした。わたしは、サンタクロースとかこびとの本とかよんでいます。でもぜんぜんそのことがのっていません、ほかにかんがえることは、ありません そこでさっそくゆうことを思だしました。わたしのほしいものはぬいぐるみです。おねがいですからください かわいいのを1つだけください おねがいします。サンタさん体だにきをつけて元気にサンタさんをやってください

サンタさんへの手紙は、私たちにとって季節外れのプレゼントになりました。

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2009年6月17日 (水)

感じる力

 昨夜香りで見つけたササユリのそばを、今日は気付かずに通り過ぎた。

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 もしかしたら夜のほうが香るのかもしれませんが、昨夜の場所に戻ってササユリのそばに座った。そして、見るということに頼りすぎて通り過ぎてしまっていることがたくさんあるように思った。

 そんな気持ちになったのは、年配のご夫婦との出会いがあったからです。いつもの散策の道にそのご夫婦を案内して一歩足を踏み入れた途端、最近視力が衰えた奥さんが「あっ、獣の臭い」とおっしゃった。そこは一時間前下見に入ったときシカの足跡を見つけた場所でした。

 奥さんは臭いだけではなくて、小さな音の違いが分かること等様々な感じる力を言葉だけではなく様子でも私に教えてくれた。

 今の暮らしの中では。視覚で情報を得ることがすごく多くなってきている。視覚だけに頼らず体中で自然の移り変わりや発見ができるようになれればと思った。臭いでものを感じたり、音で聞き分けたり・・・・与えられた様々な感じる力をもっと使わなければならない。

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2009年6月16日 (火)

水の恵み

 朝夕の田んぼの見回りは欠かせない。

 見回りの目的は、水管理です。田に水が溜まってなければならないし、あふれ出るほど溜めてもいけない。私たちの棚田は谷の水を引き込むので必要以上の水は頂かないようにしなければなりません。

 私の家ではおじいちゃん(父)がそれをうるさく言う。

 水を引き込むホースの出口にはバルブをつけて不用なときは閉じます。

 バルブのついていないホースは水の取り込み口以上の高さにホースの先を移動させて水を止めます。

 これらは、谷の水をホースで迂回させないためです。水の位置エネルギーを大切にすることや、そこの水環境を少しでも壊さないように棚田を管理することだそうです。昔は各田んぼで水を引き込む場所も決まっていたし引き込む竹樋の大きさも決まりがあったとか言う。

 棚田を耕しながら、毎年忘れかけている恵みに感謝する。

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帰りが遅くなり、暗くなってから田んぼの見回りに行った。蛍が舞い、よい香りがする先にはササユリが咲いていた。

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2009年6月15日 (月)

味噌仕込み

 麦の刈取りを済ませハウスに干しておいたら、今年もおさやんが麦こなし(脱穀)をしてくれた。

 鹿の食害を受けながらも何とか来年の味噌用麦は確保できた。そこで去年の麦を持ち出し梅雨の前に干しておくことにした。干しながら去年の今頃味噌の仕込をしたことを思い出し、急に味噌仕込みプロジェクトを立ち上げた。

 家内はまだ調子が悪いから、軽い段取りを二人で進めて、ここぞと言うときは親友のかよちゃんに頼むことにした。麦・米・大豆は各3升を用意しプロジェクトは5日間で終了させる。

 そこで、4日前に麦と米を水に浸け込み、二日前それらを蒸し『もろぶた』(餅をついたときに入れる箱)に入れモヤシ(麹花)をふりかけ寝かせておいた。次の日に覗いて見たらもう真っ白に菌が繁殖していた。

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 秋から冬にかけての菌の広がりとは大分違い、とにかく勢いがある。熱も高く、四段重ねにして寝かせていたのですが、二段にしてもう一日だけ置くことにした。

 そして今日、米と麦を蒸した日に水に浸けた大豆を煮て仕込み作業をした。二日間水に浸けておいた大豆なので少し火が通ればよいかと思ったけど、なかなか柔らかくならなくて3時間近く煮ることになった。

 本日午後6時無事に仕込み完了。あとは涼しくて温度変化の少ない場所で1年寝かせる。

 味噌樽には、今日の日付と3人の名前を書いたから、間違いなく美味しい味噌に育つ。

 

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2009年6月14日 (日)

木の葉隠れ

梅雨なのに何故降らない。

おじいちゃんとおばあちゃん(両親)は、そんなことはどうでもよいとでも言うように、毎日ふらふらになりながらピーマン畑に出る。

おじいちゃんは愛用のシルバーガゼル(アシスト自転車)で1キロ離れた畑にいけるけど、おばあちゃんは家族が車で送って行くことになる。

昼ご飯の後も「もうちょっと、お日様がやさしくなってからにしたら」と何度言っても、送るまでしつこく食い下がる。

夕方、畑へ二人を迎えに行くと、おばあちゃんがいない。這いつくばって草取りをしているから見えなかったのですが、それだけではなく『木の葉隠れの術』も使っていた。

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背中に柴を背負って草取りをしているのです。

聞くと、「こがにしたら、あんまり暑うない」のだそうです。とはいっても「帰るかい」と聞いたら、すぐに立ち上がって歩き出した。日なたで働いて疲れていたのでしょう。

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この『木の葉隠れの術』景色に馴染んで格好がええので、今度まねしてみようと思う。

家に帰るとおばあちゃんへのご褒美が待っていた。姉の家から届いたとうもろこしでした。

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空梅雨のことなどは考えず、とにかく働けばよいのです。心配なら心配な分だけ働けばよいのです。

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2009年6月12日 (金)

栴檀(センダン)

 木の名も花の名もあまり知らない私ですが、最初におぼえた木の名はセンダンだと思う。

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 私たち兄弟が生まれ育った家の門先に立っており、木の根元に水道の蛇口がある。この季節に紫色の上品な花を咲かせ、冬はその実をヒヨドリたちがついばみにやってくる。

 夏は影をくれて、台風には風の垣になってくれていた。昭和28年の水害で家の中を日高川の濁流が流れたけれどそれにも耐えた。

 亡くなった伯母が、宮代小学校のセンダンの実から生えた苗を持ち帰って植えたのがこの木だそうだ。

 今朝、家内と田んぼの様子を見に行き、帰りに花の終わりかけを訪ねてみました。

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2009年6月11日 (木)

さなぶり

 麦を刈取ったあとの田をおこし、水をためて『ひて田』にして、代かきを済ませ、ついに全ての田植えを済ませた。『さなぶり』です。

 田植えの始まりが『わさ植え』で植え終わりが『さなぶり』だと、おさやんに教えてもらった。田に限らずここでの暮らしは一年をとおして終わることなく、ぐるぐると作業がつながっています。ですから、たいがいの作業に節目はあっても、そこが起点でもなく、終点でもない。常に通過点のような気がしています。

 今朝、田んぼの水を見に行くとシカの足跡が棚田を横断するように下から上の段に続いていた。わさ植えをした一番上の丸田なども、植えた苗が食べられていた。

 夕方、猟師をしている『とし君』にお願いして、どこから入ってどこに移動したか足跡をたどってもらい、どのように対策するか一緒に考えてもらった。

 田を耕し、山の手入れをしながら、くらしていると作物や木の一生を知ることになる。同じように周囲の同世代、異世代の人たちから様々な知恵をいただいてくらしていると、人の一生は、稲等の作物の一生と同じような気がしてきます。

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 自分の命は大きな流れの中の一部でしかない。だからこそ、どう生きるかが重要なのだと自分に言い聞かせるのです。

 

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2009年6月10日 (水)

ホタル

 ホタルが飛び始めています。

 夜、縁側に座って、山茶花(さざんか)の葉が家の光に輝いているのかとしばらく眺めていたら、ホタルがぼわ~っと光を出した。

 昨日は、太郎さんのお通夜の帰りにホタルを見つけ、手のひらにのせてみたくて追いかけた。私の手が近づくときびすを返したように飛ぶ方向をかえるので、途中であきらめた。

 そういえば、なっつぁんが亡くなった夜も、敏やんの時もホタルを見た。そのような記憶と重ねると何故か物悲しい気がする。私たちが幼かった頃のホタルは、まさに乱舞で、このような印象はなかった。

 同じホタルを見ても、数の多少で感じ方がずいぶん違うものだと思う。村の中にもたくさんのホタルが飛び交う場所もあるようですが、この寂しげに飛ぶホタルを見ているのが好きです。

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2009年6月 9日 (火)

夢と思い出の家

 新しい登美屋を建てて20年目に入った。

 昭和28年の水害を経験したおじいちゃん(父)は、今度家を建てるならもう少し川から離れたところがよいと常々考えていた。もう一つの夢は、自分の山の木を使って建てたいというものだった。

 多くの方のお世話で平成元年に、そのふたつの夢がかなった家を建てることができた。

 一番大変だったのが材料の準備でした。そのときお世話になったのが、製材業を長くされていた太郎さん。太郎さんは製材の知識もあるし、若い頃は山の仕事を長くされていたので木を切ったり出したりすることにも詳しかった。

 大工さんが集計してくれた材料表を手に山に入り木とにらめっこを繰り返し、選木してくれた。自慢のハスクバーナのチェーンソーで木を切り倒し、皮をはぎ自然乾燥。木の葉が枯れた頃決められた長さに木を切り、山から出してくる。その時々で様々な道具が使われ、楽しい掛け声が響いた。道具のなかでも木を出すのにバケツや柄杓(ひしゃく)が登場したのは意外だった。

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 柱だけで百本を越えていましたから、太郎さんがいなかったらおじいちゃんの夢の一つは本当に夢で終わっていたと思う。

 今夜、太郎さんの通夜に行き、山で一服するときの笑顔と同じ遺影にお別れをした。おかげさまで『夢と思い出の家』に暮らせています。

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2009年6月 8日 (月)

水と気遣い

 谷の水がなくなってきた。

 もう梅雨になる、もう梅雨になる。期待しながら待っていますが、まとまった雨も降らず谷の水がなくなってきました。それでも何とか田んぼには水がたまっています。

 ありがたいのは、話し合ったわけでもないのに、仲良く谷の水を分け合っていることです。それぞれの人からの気遣いが分かります。

 秋まで来なくてよいといってくれた、北の『けーやん』は、うちの田に水が少なくなったからと自分の田の水を引き入れてくれていたと、今朝『こーやん』がおしえてくれた。

 麦を刈取った後の田にやっと水を張り、代かきを済ませた。2日ほどしたら最後の田植えをする予定です。

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 早く植えられるようにしようと気を取られ、我が家で一番小さな高月という田の見回りを忘れて、干上がせてしまった。

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 高月に『ごめんね』と『がんばれ』をとなえながら、水を引き入れた。

 まわりの人たちの気遣いに甘えずに、しっかり水管理をしなくてはなりません。

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2009年6月 7日 (日)

箱娘

 先日から大学生の末娘が帰ってきていた。

 実家の両親の看病で家内が体調を崩してしまい、代わって息子が御坊の実家へ行き、家内のために娘が帰ってきてくれた。

 娘は、来たからといって、田植えを手伝うくらいで特別何をするでもなく、後は犬たちとお気楽に遊んだりしていました。

 家に届いたカウチが入っていた段ボール箱でなにやらしていると思ったら、小さな窓を切って、縁側に持ち出し犬にちょっかいを出していた。

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 21歳の娘と10歳の『うっふ』。犬のほうが精神年齢ははるかに上のようで、付き合いかねてあくびが出る始末。

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 仕舞いに、「こんなんと、遊んでますけど、どうにかなりませんか?」とでも言うような目で訴えるうっふ。

 末娘は、犬たちに迷惑をかけ、私たちにばかばかしい笑いをくれて帰りました。つまらぬ『箱娘』ですが、家内は少し元気を取り戻したようです。

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2009年6月 6日 (土)

おかげさまで麦秋

 今年は望めないと思っていた麦秋ですが、むかえることができました。

 午後、勤めを早めに切り上げ家に帰ると、運搬機とバインダーを軽トラに積み込み麦を作っている田に運び入れた。

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 麦用の電気柵は昨日朝から撤収しておいたので、バインダー(稲刈り機)で刈り取って、それを運搬機で運んで軽トラに積み込み、ハウスに持ち込んで干せば作業完了です。

 いざ刈ってみると、農業用の小さなゴムキャタピラの運搬機1台分だけでした。稲の箱苗を育てたハウスに持ち込みましたが、例年の半分もありませんでした。

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 初めて作る『おませ小麦』でしたが、シカが冬のあいだに食べなかったらもっと沢山収穫できたでしょう。でも、たとえ少しでも収穫できたことはありがたい。

 収穫作業が終わった後すぐに、耕運機で田起こしをし、水をため始めています。うまくすれば明日の夕方にはひて田にできるかも知れません。

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 この後、『おさやん』が麦こなし(脱穀)をしてくれると我が家の麦秋は終わり、恵みの梅雨がすぐやってくる。

 今夜、我が家の庭に蛍が光っています。

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2009年6月 5日 (金)

ひるね

朝から雨です。

 昼ごはんを食べに家に帰ると、スカッと暖かい『さては・・・・』、いつもの部屋に入るとストーブが燃えていた。

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 そばのカウチで家内がごろん。

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 しばらくすると娘がやってきてごろん。

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 6月の和歌山で薪ストーブ? とても賢い親子とは思えませんが、家内と娘にこんな雨の日があってもよいでしょう。

 二人はおやつの時間まで、ぐっすり昼寝をしたそうです。

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2009年6月 3日 (水)

ダニ取り

 以前ダニに食われて足が腫れ上がり大変だった。

 そのとき、ダニが食いついた上から『せんねん灸をすえる』我が家のおじいちゃん方法をすればよかったのに、膏薬を貼る作戦がまずかった。

 そのとき私のことを「虫に食われるくらいがちょうど良いんじゃないか」と言った人が、腫れ上がった足の写真を見て、失言のお詫びにとダニ取りピンセットなるものを下さった。

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 問題は、このダニ取りピンセットには『動物用』と書いていることです。下さった失言者を失礼なヤツだと思ったけど・・・・・よく考えたら、私も動物でした。

 幸いなことにそのとき以来ダニには食われていないので、このピンセットのお世話にはなっていない。

 今でも時々思い出したように食われた後が痒くなる。ひざの裏なので『痒いところに手が届く』状態です。ですから、痒いけど気分がよいのです。

 今度、ダニに食われたときは、この動物用ダニ取りピンセットを使うべきか、せんねん灸作戦が良いか悩んでいる。

 

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2009年6月 1日 (月)

陽気をいただく

 昨日は、柳田の田植えをしましたので、作業が終わって柳田の近くに住む長老『けーやん』の家へあいさつに行った。

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「おかげで植えました」と報告すると

「ぼいぼいっと(簡単に)やったのう。もう秋まで来いでもええよ(来なくてよい)」

「えっ?」聞き返すと

「来いでもええちゅうんじゃよ!」声を荒げて言われた。

 田が離れているから、これから先、秋の収穫まで田んぼの水管理も見回りも任せろと言ってくれているのです。ところが、私は田んぼを理由にして定期的にけーやん夫婦に出会いに来る。

 来ると様々なはなしを聞かせてくれる。90歳が近いというのに勢いがよすぎて、こちらがたじろぐ事もあるけど、陽気な話は元気をくれる。

 どうせ同じ一生なら、陽気に生きるに限るとこの夫婦を見ていつも思う。昨日「秋まで来なくてよい」と言われたけど、今日も出会いに行ってきた。

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