« 水と気遣い | トップページ | ホタル »

2009年6月 9日 (火)

夢と思い出の家

 新しい登美屋を建てて20年目に入った。

 昭和28年の水害を経験したおじいちゃん(父)は、今度家を建てるならもう少し川から離れたところがよいと常々考えていた。もう一つの夢は、自分の山の木を使って建てたいというものだった。

 多くの方のお世話で平成元年に、そのふたつの夢がかなった家を建てることができた。

 一番大変だったのが材料の準備でした。そのときお世話になったのが、製材業を長くされていた太郎さん。太郎さんは製材の知識もあるし、若い頃は山の仕事を長くされていたので木を切ったり出したりすることにも詳しかった。

 大工さんが集計してくれた材料表を手に山に入り木とにらめっこを繰り返し、選木してくれた。自慢のハスクバーナのチェーンソーで木を切り倒し、皮をはぎ自然乾燥。木の葉が枯れた頃決められた長さに木を切り、山から出してくる。その時々で様々な道具が使われ、楽しい掛け声が響いた。道具のなかでも木を出すのにバケツや柄杓(ひしゃく)が登場したのは意外だった。

Imgp4135 

 柱だけで百本を越えていましたから、太郎さんがいなかったらおじいちゃんの夢の一つは本当に夢で終わっていたと思う。

 今夜、太郎さんの通夜に行き、山で一服するときの笑顔と同じ遺影にお別れをした。おかげさまで『夢と思い出の家』に暮らせています。

|

« 水と気遣い | トップページ | ホタル »

ひとり言」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 水と気遣い | トップページ | ホタル »