親子三代
息子と日が暮れるまで田んぼにいた。
8時過ぎに家族そろって夕ご飯になった。お母さんが熱を出しているので、田んぼでの作業の片づけを私が担当し、先に帰った息子が夕食の準備をした。こんな日はたいがい麻婆豆腐と決まっている。
で、その麻婆豆腐を食べながらおじいちゃんが、外国から入った生物が自然の生態系を壊している話を始めた。結果は分かっているのに輸入する人、結果は分かっているのに飼えなくなったペットを自然界に放す人。世の中おかしくなっている。と力説した。
83歳の父は、わしが子供のころは学校からちょいと山に入った坂巻(さかまき=屋号)の背戸山(裏山)に二又になったカシの木があってその又に棒を突っ込んで動かしたら、木が揺れてクワガタが落ちてきていっぱい採った。その自慢話を聞き、52歳の私はわしもやったと言い、28歳の息子は俺もやったと言った。
結局、親子三代が夏の間、蚊に刺されながら、そのカシの木のお世話になったことが分かった。
これから先、同じ時代を生きる者たちが世代を超えてこのように『思い出の遊び話』が成り立てばよいがと思いながらおじいちゃんの自慢話を聞いた。
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