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2010年2月

2010年2月28日 (日)

梅の花のように

 午前中、講習会があり家内とふたりで田辺市内に向かった。

 虎ヶ峰からコンバの坂の途中に、みなべ町の清川が見える場所があります。車を止め、下を見ると梅の花がいっぱい咲いていた。

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 桜のように華やかではない静かな花です。梅畑や周囲全体を眠りを誘うような、フワーッとした様子に変えています。この花のつくる景色には、やさしさと安堵感があるように思います。

 午後は龍神に帰り、歩きながら家の周辺を案内する仕事をしました。

 お客さんは、小さなお子さんを連れた若いご夫婦。小さな虫にも興味を持って、アリが動くことも不思議がり、木の実を見つけては目を輝かせる子供さんでした。その子供さんの様子をやさしく包むご夫婦でした。

 家庭というものは、一人暮らしだろうが、大家族だろうが、その構成や経済状況にかかわらず、やさしさと安堵感が大切だということを一日かけて確認した。

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(少し湿気のあるところではふきのとうが顔を出しています)

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2010年2月26日 (金)

メッセージ

 おばあちゃん(母)は8人兄弟の一番上です。

 先日、和歌山市でくだもの店を営む弟(叔父)から果物が送られてきた。

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 いつ行っても繁盛している店ですから、たぶん仕事のちょっとした合間に≪何か美味しいものを姉に・・・・≫と、一番のものを選んで送ってくれたのでしょう。便箋のかわりはダンボール。

 夕食後、「デコポンが美味しい」と、先に味見したおばあちゃんが言う。「ではみんなでいただこう」と仏壇からたばってきた。

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 家族6人で美味しいデコポンをいただきながら、「おじいちゃん、胃の調子はどう」今日診療所で診てもらった後の様子を娘が聞くと「先生によう効く薬じゃと聞いてもろうてきたさか、それだけで調子がええ」と応えていた。

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 短いメッセージでもそこに信頼や気遣いがあれば、美味しい果物になるし、よく効く薬になる。

 

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2010年2月25日 (木)

山村ものがたり

季楽里龍神で人形展が行われています。

龍神村にくらされている80歳代のご夫婦が、自作の人形や小道具で再現した『なつかしいくらし』です。

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展示の目立たないところに文章が添えられていた。

「かつて日本では あたりまえだった山村の暮らし、そこから何かがみつかりますように・・・・」と、はじまります。

 便利な暮らしを求めるあまり、大切なものが消えていったような気がする。今一度かつての暮らしを振り返ってみることで、本当の豊かさが見つかるかもしれません。そのような内容だったと思う。

 そのような思いをもって展示を見たら、少しちがったものがみえてくるかもしれません。

 今月末まで展示されるそうです。

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2010年2月23日 (火)

間伐 前・後

 龍神村森林組合にお願いした間伐が終わり、先日は秘密基地周辺とは違う、もう一箇所仕上がりを見に行ってきました。

作業の前と後がよく分かる写真が撮れていましたので紹介します。

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空を見上げると

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 同じ場所かどうかは確認できませんが、似たような場所ですから、変わり方を雰囲気で理解ください。写真の順番は上側が作業前です。

 最初の写真の奥に人が写っていますが、森林組合の職員さんと作業を実際にしてくれる方、それに息子です。

私のような狭い面積の依頼者にでも、将来どのような山林にしたいかなどを聞いてくれながら、現地確認して作業に入ってくれました。

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2010年2月22日 (月)

廃校に立って

 和歌山県も特に南の方は、主要な道筋から少し外れると空き家や耕作をしていない田畑をよく見かける。

偶然、廃校に出会った。

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 校舎のすぐ裏手にあるのはたぶん教員住宅。先生と遊びに来た子供たちの声が今にも聞こえてきそうな懐かしいたたずまいです。

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 校舎から運動場を隔てた向こう側に、地域の集会所と消防の詰所のような建物があり、その前には閉校のときに立てたであろう碑がありました。

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 校舎も運動場も道より下です。できたのが道路が先か運動場が先かはわかりませんが、高さ3メートルほどの石垣があります。

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 この石垣の中ほどに石がとび出ており、その突起は40~50センチ間隔で端まで続いています。龍神ではこの突起を中岸と呼びます。草を刈るとき上まで背が届かないのでその石を足場にし、石垣をつたって草刈作業をするのです。

 学校も教員住宅も雨風に朽ちてきていますが、校舎のちょっとした細工を見ても、当時のままの碑や石垣を見ても、学校を大切にしてきた地域の人たちの気持ちが伝わってきます。

 春のようなやさしい光の中で、廃校に立ち、自分の中のもやもやした感覚がいったい何なのか考えてみた。

 

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2010年2月21日 (日)

ひとから頂くもの

 鹿に麦を食べられると、さとみさんに出会う。

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 天気まわりのタイミングで麦蒔きが遅れた田んぼに、やっと芽が出たと、思った矢先に鹿が入った。去年、寿君が鹿の足跡をたどって教えてくれた進入口と同じ場所の電気柵が倒れたりしていた。

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 山側から田んぼに入り麦を食べて、谷川に出て行ったようです。やっと、電気柵を直し道に出たら、さとみさんが歩いて家に帰るところに出会った。

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 廃校になった宮代小学校での文化祭で餅つきをしてきた帰りだという。「うちも鹿に、二回入られた」らしい。毎年決まってこの時期、さとみさんに出会うのは運命としか言いようがない。話し始めてすぐに、ご主人の長(おさ)やんが来た。

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 「まったくは、ない・・・・(実はね・・・・)」(長やんの話は、いつも、まったくはない・・・・で始まる。相手が話し始めると「そうかいそうかい」(そうですか、そうですか)とう相槌を打つのが決まりごとです)話の内容はともかく、出合って声を聞くだけで何となくほっとする。

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 二人が軽トラで帰ったあと、さて何の話を聞いたか考えたが、麦の話と、昔の道具が文化祭に展示されているから是非見ておいでと教えてくれた事ぐらいで、あとは兄弟がこのブログを見ているから写真をのせて欲しい・・・・。だったかな

 今年もまた、住んでいる家から少し離れたこの田んぼに通いながら、地域の人たちから、多くの『ほっと』する声がけと、土に働きかける姿を見て、苦労は一緒という『勇気』をもらうことになる。 

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2010年2月20日 (土)

山から学ぶ

 龍神村森林組合にお願いしていた間伐作業が終わりました。

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 今日は秘密基地の裏山に入ってみました。5年ほど前にも間伐作業をしていただき、いっぺんに日が差し込むようになり、ずいぶん明るくなったものだと感じましたが、今回もそのように思います。

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 このように定期的に間伐を繰り返すことで、年輪の幅がよくそろった、しかも腰のしっかりした木が育ってくれます。そして、その木の下には草や潅木が茂り、人工林とは言っても自然に近い環境が保たれます。

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 生き生きとしたきれいな切り株を見ると、倒された木に申し訳ないような気もしますが、残った木が元気に育つためには仕方のないことです。

 この山の木は私が植えた木ではありません。たぶん私の子も手入れをするだけで終わるでしょう。私たちは、人工林という山とかかわりながら、何か大切なものを学んでいくような気がします。

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2010年2月19日 (金)

過ぎるたびに

 山の秘密基地には温度計を2個つけてる。

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 今の温度と最高最低を知るためですが、今年の最低は-3度ですからたいして温度は下がらなかったようです。ただ、谷間の山影の底冷えは、温度計では測れない寒さがあります。

 夕ご飯のとき、家の近くの梅の木は「つぼみがふくらみ始めた」と、おじいちゃんたちが話してくれた。そういえば朝夕の犬たちとの散歩も、ぴんとした寒さを感じないようになっている。少しずつ春はやってきています。

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 朝日に解けた雪がどさっと木から落ちてくることは、もう次の冬までないでしょう。

 冬に限らず、季節が過ぎるたびに、やり残したことが積み重なってゆきます。

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2010年2月18日 (木)

宮代文化祭

地域の文化祭がこの土日の二日間開かれる。

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4年目かな?我が家も毎回展示品として何かを出している。

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 今回は『明治時代の教科書』、有吉佐和子の『日高川』、五木寛之の『ヤヌスの首』、中里介山の『大菩薩峠』(龍神の巻)です。

 教科書以外は、龍神村が出てくる小説です。

 明治時代の教科書の中に徒然草の抜粋があり、馬や牛などの人にとって有益な動物は飼っても良いが、無益な動物を飼ってはいけないと書いた文章が載せられたいます。それによると、犬は古くから人とのかかわりがあるので飼って良いそうです。この本が帰ってきたらまた紹介します。

 今回改めて「犬も家族といっしょやで」というお母さんの言葉を信じることにし、息子に町に出て愛犬2頭(ラブラドールの夫婦)の予防接種をしてもらうように頼んだ。

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(餌カンを自分でひっくり返し、飛び散ったドッグフードを食ってるお馬鹿なシェリー(黒ラブ・メス)です。  このおっちょこちょいを見ていると「やっぱり、こいつも家族だ」と実感するのです)

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2010年2月17日 (水)

男の料理教室 ぶり大根

今日は男の料理教室。

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「今日は、豪華にぶり大根なんよ」「みりんは人には渡さない」男のこだわり

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「コロッケも作るンよ・・・・」にこにこしないで、しっかり働け!

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「菜の花のからし味噌和え、柚子も入るし」親分のご機嫌は最高。

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「その漬物、ちょうだい」味福(店の名)秘伝の漬物登場

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「コロッケは冷ましてから揚げるんよ」団扇ぐらいは使います。

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「力作完成 いただきま~す」

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「お前ら、静かに食え!」ハイ!

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食ったあとみんなで片付けするのは、男の料理教室の常識です。

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2010年2月16日 (火)

こけて考える

 転ぶことを龍神では『こける』といいます。

 昨夜、おばあちゃんは風呂に入った帰り、離れへの階段でこけました。

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 両親がこの階段を歩くことは以前から心配をしていました。夕ご飯の後などは、帰るタイミングが分かるので、忍者のように後ろについて離れに入るのを確認するのですが、昨日は『忍者しよう』と出て行くと、後ろに向かってでんぐり返しでこけているところでした。

 幸い怪我もなく、痛いところはないか、意識はしっかりしているか様子を聞きながら助け起こすと自分で普通に歩いたので安心。今朝も「よく眠れた」と起きてきたのでほっとしました。

 この階段を水平にすると転び難いというのですが、もし転んだときは階段の角が斜めの場合より危ないので、そのままにしていました。判断が良かったのかどうかは分かりませんが、この先もちょっと心配です。

 昨夜から、どのように私たちの生活スタイルを変えるか考えています。まずは両親の状況に合わせてどうするかです。それは、親のためだけではなく、自分たちの30年後のことも思うからです。

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2010年2月15日 (月)

毎日が修行

 我が家には、2反の畑がありシキミが植えられています。

 もともとこの畑は、登美屋という名の筏宿(いかだやど)をしていたとき宿泊客に出す野菜を作るための畑でした。

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 シキミは仏壇やお墓にお供えする花木で、龍神では30~40年前から栽培が始まり、現在は主に京阪神に出荷されています。

 私たちが幼かった頃、墓の花といえば『香の花』( こうのはな=シキミ )だけで、菊などの色花はお供えしませんでした。

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 シキミを出荷するため、切り取った枝を持ち帰り、仏花として花屋さんの店頭に出せるよう、形を整える作業をします。

 この木の実は毒で、知らない人が食べて中毒を起こすこともあります。シキミの名前の由来は『悪しき実』(あしきみ)からきているとも言われます。

 ただ、別の名が『香の花』ですから、葉を裂いたり枝にはさみを入れたりすると、線香に似た良い香りがします。

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 家内は、昼でも夜でも少しでも時間があると、香の花の香りの中で仏花を束ねています。まるで、毎日が修行のようです。

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2010年2月14日 (日)

来年の薪

 家のそばに軽トラックで約8杯分が入る薪小屋があります。昨年秋から薪ストーブを焚きまじめ、ずっと焚きっぱなしと言っても間違いではないくらい火を絶やすことはありません。別の場所に3年分くらいのストックは持っていますが今日は、あっちこっちで集めてきた薪を割ることにした。

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 知り合いが共同所有する薪割機を借りてきて、割りながら薪小屋に入れていった。そのあとは秘密基地に持ち込んでいた分を割りに行った。

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 3時間ほどで軽トラ3台分の薪を割ったのですがこの小屋を満杯にして秋まで乾燥させ来年の燃料にするにはあと5台分の薪を集めてこなければなりません。

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 薪ストーブの火が静かにゆっくり燃えているのを見ていると、薪ストーブの燃料は、家族の食料と同じです。できる限り自家製で、毎年変わりなく作業して準備しておかなければ気がすまないのです。

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2010年2月13日 (土)

熊野の山のむこう

 虎ヶ峰から西に開けた方角ばかりを気にしているのは、その先に海が見えるからです。私は電車に乗っても海の見えるほうの席に座ります。山の中でばかり暮らしていると海がめずらしいからです。

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 この写真は、虎ヶ峰トンネル近くから東のほうに視界が開けたところです。ここからは、熊野の山と空しか見えませんが真東に本宮大社があります。

 そのまま東に進むと太平洋上に伊豆諸島の御蔵島があります。御蔵島は東京都御蔵島村で、170世帯余り300人余りが暮らす周囲16キロのおわんを伏せたような形の島です。イルカウォッチングなどの観光の島でもあるようです。

 この御蔵島からさらに東へ太平洋を渡るとロサンゼルス、アトランタ。そのまま大西洋を渡りアフリカはカサブランカ、地中海を渡ってベイルート、イスラマバード、チベットを越え、西安の近くに達します。

 この虎ヶ峰から見える、熊野の山のずっと東の向こうのお話です。

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2010年2月12日 (金)

やさしくなれる本

 先日、何冊かの絵本を本棚から出し、犬を相手に久しぶりに読んでみようとしたけど聴こうとしない。それで一人で声に出して読んでいた。

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 昨夜、家内が「読み聞かせでもしてもらおう」というので、「それでは」と絵本を読ませていただいた。

 まずは『三びきやぎのがらがらどん』です。「まえにも思うたけど、物騒な話やなあ」少し感想もいいながらおとなしく聞いていた。が、『もん太と大いのしし』を読み始めてしばらくしたら静かになった。子育ての頃と同じで、家内は絵本を読むと子供より先に眠ってしまう。

 仕方ないので、読むのをやめて本棚から動物写真集を出してきた。

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 どうぶつの個性的な排便姿の写真集。見ていると『誰だって用足しするんだ』と楽しくなるのが左の本。 

 どのように気がめいっても、落ち込んでも、いいんじゃない。どうにかなるし、何とかできる。動物たちのさまざまな表情や仕草に、元気が出る内容の文章を添えた右の本。

 これを見ると、えらそうにしたり、ひくつになったり、腹を立てたりする自分の事がおかしくなり、人には優しくしようって気分になる。

 今夜は、『もん太と大いのしし』の続きを聴いてもらおうと思っている。

 

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2010年2月11日 (木)

カセットテープ

 勤め先から与えられている車のCDが壊れ、ラジオの入りも悪いので最近カセットテープを聴き始めた。はまっているのは、香具師の口上(やしのこうじょう)ですが、小倉百人一首も聴いております。

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 香具師の口上は、浅草界隈のものなのではじめは違和感があったが、聴くうちに楽しくなってきた。違和感があってもそのうち楽しくなると調子に乗って、開封もしていない小倉百人一首を見つけ聴き始めています。少し高尚なのでたぶん一回で終わりでしょう。

 そこで、本棚の上で埃まみれの紙袋から昔のカセットテープを出してきて整理を始めました。一本ずつ聴きながらの整理ですから手間がかかります。

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 ベンチャーズ・ピアノ・クラシック・パンフルート・フォルクローレ・歌謡曲など音楽テープのほかに

 若い頃乗っていたカリーナGTのエアクリーナを外した時の音や、それより古いのは、スプリンターで夜の林道を走っている時の友人との会話「ええなあ、夜は谷底が見えないから・・・・」今になって、よく大きな事故を起こさなかったものだと思う。

 末っ子がまだ生まれていないとき、長男長女と一緒に画を書きながら話している様子もテープから聞こえてくる。「なあなあ、○○はどうして」とにかく、「なぜ?」「どうして?」の連続です。けっこう気長に受け答えをしております。

 一番古いのは、高校生のときの友人との会話。

 懐かしいのは、スリランカの人たちが我が家に泊まった時、彼らの話し声と、国歌や民謡の歌声。

 カセットテープからの音はきれいではないけど、不思議なやさしさがあり、そのときの情景を浮かべることができる。

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2010年2月10日 (水)

老犬と絵本

 少しまえのことですが、あられの降った次の朝、犬たちと散歩に行くと秘密基地の切り株に手袋がのっていた。

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 私は『てぶくろ』という絵本のことを思い出し、寒かった前夜から朝にかけて物語のようなことが起こったかもしれないとうれしくなった。

 今日、その『てぶくろ』を読んでみようとさがした。子供たちに繰り返し読んだ本だから無くすはずはない。本棚を見ていくと、思い出の絵本がいっぱい出てくる。目的の本を見落としてはいけないので、なじんだ本を順に棚から抜き出していった。

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 本箱も見たけど結局見つからなかった。せっかく抜き出した絵本ですが、声を出して読んでも聞いてくれる幼い子はいない。

 今夜は『うっふ』を相手に思い出の絵本を開こうとした。老犬は私が読み始める前に眠っていた。

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めでたし めでたし

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2010年2月 9日 (火)

紀伊水道の向こう側 

 虎ヶ峰から四国が見える日はけっこう多い。

 一般的には、天気の良い日と思われがちですが、遠くが見える日がそうとは限りません。

 昨日も夕方、田辺から龍神に向かっているとき、どんよりした雲の端が明るくなっていたので『これは期待できる』と思った。柚子橋で西のほうを振り返ると『四国が見える』と確信。この橋の上に車を止めるのは危険なので虎ヶ峰に向かった。

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 山並みが開けたところで、手前が暗くその先が明るいとけっこう遠くまで見える。今回はそうでもないのですが徳島が見えました。

 オペラ等で、薄い幕の裏側が明るくなり、舞台の奥が急にみえるのを何と表現するのかは知りませんが、あの時の驚きに似たものを感じます。こうして写真にするとやはり遠いのですが、実際にはそのような距離感が消えてしまうほど紀伊水道の向こう側を近くに感じます。

 

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2010年2月 8日 (月)

寒くてもほっとする

 寒かった土曜日はおばあちゃんが山に行きたいと言い張り、おじいちゃんがそれを止めるのに疲れてご機嫌斜めになった。

 気分転換にと、日曜日は暖かな紀南の海へ行こう、ついでに日置の叔母さんのお墓参りも・・・・と両親を誘った。「久しぶりにお参りに行こうか」とおばあちゃんは前向きな態度。

 誘ったものの行くとなれば心の準備が必要になる。白浜の姉に付き添って欲しいと頼んだら「ええよ」といってくれたので、ちょっと安心。家事のたまった家内は残るので、ひと頑張り手伝ってもらって、線香、タオル、着替え、毛布、ひざ掛け、お茶、お菓子、などを車に詰め込んだ。

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 白浜で姉と合流し、おばあちゃんの妹にあたる叔母さん夫婦がねむる墓にお参りした。確かに日差しは暖かく明るい。けれど、風が強いのでコートは離せない。

 もう少し足を伸ばしすさみ町の童謡公園に向かうと、さらに暖かくなってゆく気がした。

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 カニ・エビ水族館へ立ち寄り水槽を見てまわった。

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 ぴ~んと寒い龍神に帰って、ほっとしたのは日が暮れてからでした。

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2010年2月 6日 (土)

かたいっこ

 朝から冷えて風が吹き雪が舞う一日でした。

 夕ご飯のときおじいちゃんのご機嫌が悪いので、どうしたのかと思ったら、おばあちゃんが榊を切りに山へ行くと言い張り、一日中止めるのが大変だったらしい。隠れて山に行こうとするから目を離すことができなかったのだという。

 私たちの目からすると、両親はそういった面では変わりなく、どちらも同じように一度決めると頑固に譲らないところがあります。

(このような頑固を龍神では『かたいっこ』といいます。使い方としては「まこと、かたいっこなっても」(真に頑固である)等があります。

 それで、ご飯を食べながらおばあちゃんも『自分の行動を束縛するから』と少し怒っておじいちゃんに話しかけない訳が分かりました。

 普段でしたら食事のあとは二人一緒に離れへ帰るのですが、今日はおじいちゃんが先に行ってしまいました。

 おじいちゃんが毛糸の帽子を椅子に忘れていたので、おばあちゃんが帰るとき「おじいちゃんに忘れ物届けてあげて」と仲直りになればと帽子を渡した。

 「はい」と返事は良いけど、面倒臭そうに自分がかぶった帽子の上におじいちゃんの帽子をかぶって離れに帰っていきました。

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 両親のどちらもすごく『かたいっこ』なところを持ち合わせています。恥ずかしながら、私にも十分遺伝しています。

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2010年2月 5日 (金)

寝床を干す

 小鳥用に作った巣箱の入り口がかじられ広がっていた事を友人に話したら「きっとムササビの仕業だ」というので、ムササビ用に巣箱をかけて2年目になる。

 ムササビの巣箱は、杉の木に取り付けてすぐにその重さから斜めになった。それを直すまもなく入居があったので、近寄れず傾いたままです。

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 (斜めになった巣箱、雨の日。ちょろっとムササビの顔が見えるような見えないような)

 秘密基地のテラスからよく見えるので、覗くだけなら支障のない測量用のレベルを手すりに取り付けて、その様子を見ながら過ごす事もあります。

 まえから気になっていることは、巣の入り口が茶色の『もこもこ』したものでふさがれていることが時々あることです。

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 最近やっと分かりました。推測ですが、巣材を干しているのではないかということです。何せ巣箱の作り付けが悪いうえに傾いた欠陥住宅ですから雨の日などは雨漏れで巣材が濡れて大変なのでしょう。

 もう少し観察しないと分かりませんが、『もこもこでの穴ふさぎ』は雨の後に見かけるように思います。

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2010年2月 4日 (木)

棚田

 大雨で崩れた柳田(田んぼの名)の復旧作業が始まりました。

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 春から秋にかけて、大雨が降ったあと田んぼを見に行くのがおっくうになる。『もし、崩れていたらどうしよう』と思うからです。

 去年の秋、別の田んぼを耕していたら「登美屋の田んぼん崩えた(崩れた)の知っとるかい?」と教えてくれた人がいた。聞いた瞬間、心臓ドッキンどっきんで「あちゃ~」です。

 それでも、田んぼは家族のような存在ですから、目をそらすわけにはいかない。ありがたいことに災害復旧の対象になったので少しの負担金(とはいっても痛手は大きい)で田辺市が直してくれることになった。

 我が家の田んぼに限らず、どれも崩れては直すことを繰り返してきた「ツギハギだらけ」の田です。それぞれの時代にそこを復旧させた者の葛藤が形になっていると思うと、心強くなる。

 その時代に生きた人たちはみんな、耐えて、たたかって、打ちのめされて、立ち直って田を耕してきたのだと心強くなる。

 

 

 

 

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2010年2月 3日 (水)

思い出のアップリケ

冬用ズボンのお気に入りはモンベルの3本。

 履き替えながら3度目の冬です。家内には「バッチを下に履いて普通のズボンにしたら」と厳しい指導を受けております。しかし、さらっとあたたかいので気に入っており、私の冬には無くてはならない物です。

 ところが最近、膝の部分がすり切れて来た。「アップリケでカバーして」と頼んだら自分で選ぶように言われた。渡されたカンの中身は子供たちが幼かった頃、町に出て手芸店を見つけては覗き、買ってきた懐かしいアップリケです。

 見るのはよかった。さて自分のズボンに付けるとなると良いものが無い。買うときは、かわいい子供たちのことばかり思いながら買ったのですからあたりまえです。

 その中から選んだのがこの3つ。

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 男の子の横顔と、ピカチューとライチューです。これで、本来の目的『案内のときのユニフォーム』以外には使えなくなりました。

 後で気づいたのですが、擦り切れているのは左の膝です。たぶん子供さんの目線に合わせる時も、秘密のポケットからグッズを出すときも、左膝を地面に付けるのでしょう。

 これからも、補修されたズボンで『いっぱいの発見』と、『楽しい案内』を続けていこう思う。思い出のアップリケを膝に付けて

 

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2010年2月 2日 (火)

モノには順番

 我が家には2頭のラブラドールがおり、オスで白の『うっふ』とメスで黒の『シェリー』彼らは夫婦で8頭の子の親でもある。

 シェリーは冬になると尻尾の先の毛が抜けるのが持病です。彼女は感情表現豊かですから、散歩に出るときなど尻尾振りまくりで、家の壁に当たったりして、無防備な尻尾が怪我します。

 これまで軽トラの荷台に乗せていたのですが、鉄板に当たって尻尾の怪我がひどくなるので、2頭一緒に助手席に乗せることにしました。

 助手席にシェリーを乗せ、うっふも乗せようと「のれ!」

 うっふは思案して乗らない。

 そこで、一旦シェリーをおろしてうっふを乗せた。

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すると、何も言わないのにシェリーは「ごめんなさいネ~」飛び乗った。

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そして「なんか、もんくでも?」と振り返った。

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うっふは黙ったまま。

 降りるときはシェリーが「お先に~」顔を突き出してくる。

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「モノには順番」というものがある。たとえ、悔しくても、不合理でも、譲った方が世の中はうまくいく事が多い。「うっふは偉い」

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2010年2月 1日 (月)

泣いたお母さん

夕方、おじいちゃんたち(両親)が3日間の初めてのショートステイから帰ってきた。

 私は、仕事から帰るとすぐ、おじいちゃんたちが暮らしている離へ慰めもかねて出会いに行った。夕方のニュースを見ていたおじいちゃんはテレビを消し、コタツで横になっていたおばあちゃんも起き上がり、にっこり笑った気がした。

 「もう、嫌だったら行かんでもええよ」と先に慰めた。

 「ええとこやったでー」「○○さんには久しぶりに出会ったし、勤めている人にも知り合いはおったし・・・・・ベットは温うてよう寝れたし・・・・」ニコニコしながら、施設のこと、みんなが親切だったこと、話は尽きなかった。

 話の終わりに「お母さんもいっぺん行ってきたらええ」と言った。昨日「3日もいないとさみしい」と泣いたお母さんが馬鹿みたいに、二人は上機嫌だった。

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蝋梅が香り始めました。

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