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2010年7月 9日 (金)

ほっと

 我が家の田んぼで一番広いのは柳田です。1反2畝(12アール)の田でしたが、さお屋(稲を干すためのさおを入れておく小屋)と最近市道が通ったのでその道路敷の分を引くと、1反ちょうどです。

 まだまだ田んぼに水もたまっていない5月半ば『北のけーやん』と奥さんの『千代子さん』が苗とりしていたので、のぞきに行った。『北の』とつくのは、北と言う屋号です。きっと薬師堂の北側に家があるからでしょう。

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 80歳をとうに過ぎた二人は、毎年苗代で苗をとり、手で2反ほどの田植えをしている。

 「このごろ、左手が思うように動かんねだ」と、けーやんは話しながら右手で苗代から抜き取った早苗を左手に持ちかえる。

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 二人にとっては、別に当たり前のことで、動くほうの手を使えばよい。だから千代子さんは両手でごそごそ・じゃぶじゃぶと苗とりをする。

 そして、苗は余るから柳田の田植え準備さえしたら、放っておけ、植えてやる。と私に言ってくれる。

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 ぱしぱしと思ったことを言うけーやんと、おっとり話す千代子さん。まったく違う個性を持っているようですが、陽気な二人を見ていると、時々夫婦という一つの命を持った塊(かたまり)に思えるときがある。

 田植機を使った我が家の田植えが終わったとき、挨拶に行ったら「えーやん(私の愛称)、もう、秋まで来いでもええよ」と言う。秋まで水の管理をしてやろうと毎年そう言ってくれているのです。

 私のほうは、今年もまた『ほっとする時間をいただきに』柳田より、北のけーやんの家のほうへ何度も遊びに行かせてもらうことになる。

 

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