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2010年10月

2010年10月29日 (金)

翔龍祭のポスター

翔龍祭のポスターが出来上がってきた。

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経済中心の社会を歯がゆく思いもせず、受け継いだ耕地や山林を守り、ひたむきに生きている人たちのメッセージが込められているように思えて、うれしい。

翔龍祭に来てくださる方、そうでない方、是非とも多くの方にこのポスターをみて頂きたいものです。今年の翔龍祭が終わったとしても、ずっとずっと皆さんに見ていて欲しいポスターです。

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2010年10月28日 (木)

洗濯物とおでんとうたた寝と

「薪ストーブ焚いて」家内も娘も頼んでくるから、笑顔は見せずそれでも『待ってました』と本格的に焚き始めたのは昨夜のこと。

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今朝は、田んぼから帰った7時半頃から雨になったので洗濯物を部屋に干しても乾くように、昨夜の火が残ったストーブに細めの薪を入れた。温度が上がるまで少し煙は出たが、肌寒い朝なので周りの家への恥ずかしさもはなかった。これまでは、雨の火にストーブを焚きたいと思っても日が暮れるのを待って火を入れたものです。

この雨と寒さで胸を張って火を入れることができます。

夏の間は出番がなかった壁掛けの扇風機も動き始め、部屋の上のほうにたまった暖かな空気をかき混ぜてくれる。おかげで洗濯物もよく乾いたし、夕食はおでん。今はやかんとおじいちゃん達の湯たんぽがのせられています。

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娘も椅子の上に固まって、もう2時間ほどうたた寝をしています。

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2010年10月27日 (水)

後悔

急に寒くなった今日は、亡くなったおじいちゃん(義父)の五十日です。天理教では仏教の四十九日を五十日祭としてお祭りするのです。

家内の二人姉妹の妹が日本におれる間にと早く五十日祭を済ませたので、実際の五十日祭として墓参りに行くことにしたのです。

仕事の用事を済ませてから墓に行くことにしたのですが、どうも直接行くのがはばかられて、住む人がいなくなった実家に立ち寄り、カーテンを開き窓を開け何をするともなく過ごしてから向った。途中、近くの店に立ち寄りおじいちゃんが好きだったお菓子をお供え用に買った。

太平洋の波音が聞こえる墓地には、寒い風が吹く中二人三人とお年寄りが墓参りに来られていた。どの方もすぐに帰える様子はなく、草をむしったり掃除をしたりしていた。

私達は筒の水を入れ替え、榊を立て、石塔に水をかけ、好きだったお酒と一緒にお供えを並べた。

終戦後南方で捕虜になって過ごしたときの話に耳を傾ければよかった。太平洋、瀬戸内、日本海、運搬船に乗っていた頃の話も、もっと訊いておけばよかった。もっとやさしくしてあげればよかった。

墓に向って頭をさげ、風の音も、波の音も消えたときそう思った。

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2010年10月25日 (月)

大切なこと

テレビを買った。

電話で注文し、届いたと言うので量販店へ引き取りに行った。持ち帰る前に展示されている他のものを見ていたら、注文したサイズが小さく思えたので、少し大きめのに変更しても良いかと訊いたら『どうぞどうぞ』

そのテレビが昨日届いた。店で見たときは普通サイズだったのに部屋に入れるとやけに大きい。そのとき初めて、少しでも売り上げを伸ばす作戦がわかった気がした。映画を見る時はよいだろうし、そのうちこの大きさに慣れてくるだろうと我慢することにした。

今夜、そのテレビの前に家族が集り、これから年末にかけての山や田んぼの作業の段取りを話し合った。出荷できるものはその目標(金額ではなくて数量)を決め、細かなそれぞれの都合も調整した。表に書いてみて、目標達成のための方法も話し合った。テレビの音や映像は邪魔ですからスイッチは切ったままです。

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月単位の作業計画を家族で話し合うのは楽しかった。この先も私達にとってテレビが邪魔な存在であり続けてほしい。

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2010年10月24日 (日)

祭り衣装

暮らす者がいなくなった御坊の家へ不用品の処分と片付けをしに行った。

家の前に車を止めると家内は先に入り、窓やカーテンを開け始めた。私が車から降りると、かわいい子供の声が聞こえた。

隣の家から、まだ自分で立つことができない男の子とそのお母さんが出てきた。着せられた祭りのはっぴ姿がかわいかったので、家に向かって家内を呼んだ。すると私の後ろでその子の母親が返事をする。

「ごめんなさい」私が家内を「お母さ~ん」と大声で呼んだのを勘違いして若いお母さんは返事してくれたのでした。

家内は2階の階段を急いで降りてきて、幼い子とその母さんに出会った。そして、今日が奥さんの実家のお祭りなのだと知った。きっとこの写メをは実家の御両親に送るのでしょう。

朝、龍神から御坊に向かう車の中で、長男が1歳になる頃、八幡様のはっぴを着て祭りに行った話をした後でしたから、この状況がすごく新鮮だったのです。私達は声にはしなかったけど、私達の30年ほど前を思い起こした。

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先日亡くなったおじいちゃん(義父)は初孫が男の子だったので、その喜びようは異常なほどでした。そのとき奮発して作ってくれた長男の祭り衣装は、処分するのを止め龍神に持ち帰った。

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月光浴

木々に囲まれ、谷に沿って細長く開けるこの秘密基地の空が好きです。

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夜、月が丸いので、谷のそばの秘密基地へ行くことにしました。月明かりに浮かび出た木々や周りの景色は、『これがいつもの場所だろうか』と、疑わせます。

木々の影も、漏れる明かりも、照らし出された場所も、どれをとってみても、何故こうも月の明かりはやさしく幻想的なのか。

小屋から椅子を持ち出して一番明るい場所に腰掛けた。谷の音の中に耳を澄ましながら、動物達の気配を恐れた。

月明かりに誘われて夜の山で過ごしたけど、やはり人は昼の動物なのでしょう。

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2010年10月22日 (金)

『うっふ』という犬

『うっふ』はイエローのラブラドールで、妻のシェリーには頭が上がらないちょっと気の弱い雄犬です。

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13歳になって、もう軽トラの荷台に飛び乗ることはできなくなりました。

水に飛び込むことは現役ですが、若かった頃のようにブルブルしても、水は飛び散りません。

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体力は落ちましたが、昼寝は名人です。

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散歩に行くと、ちょっと凛々しい横顔を見せたりします。

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逆光で見るともっとかっこよくなります

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でも、おやつには目がなくて

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いつも娘にからかわれます。

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2010年10月21日 (木)

日向ぼっこ

朝の散策を終え家に帰り、勤めに出る準備をして車に乗ろうとしたらおばあちゃん(母)の姿がちらっと見えた。

「おじいちゃん(父)と、お母さん(家内)は?」二人で畑に行ったという。「畑に行く!」と言い出したおじいちゃんと一緒に家内は畑に出たのだと私は思った。

おじいちゃんはデイサービスを休み、おばあちゃんには行ってきなさいといったのでしょう。

母が少しさみしそうに見えたので、お迎えにきてくれるまで一緒に待つことにした。

お迎えの車は家の裏手に来てくれる。我が家は裏山からお日様があがってくる。そこにちょうど日が射してきたので日向ぼっこしながら待つことにした。

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少しおしゃれしたおばあちゃんと椅子に腰かけ、二人で道の向かいの柿の木にその実をさがしながら、色付いてきた葉が実を見つけにくくするとか、隣の木には3個あるなどと話を続けた。

暖かいお日様に照らされながら、私はこの人の子なのだと当たり前のことを思った。

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2010年10月20日 (水)

くん炭を作る

モミがらでくん炭を順に作っています。籾殻は籾の外側です。モミがらを積み上げ真ん中にわらの束を立てて導火線にして、それに火をつけると10数時間で黄金色の籾殻が真っ黒な炭になります。

我が家ではその中に残っている火種のかたまりを米ぬかを混ぜることによって消します。夕方3時ごろ着火した籾殻の小さな山は朝日が当たるころが火を消すタイミングです。

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くすぶる黒い籾殻に米ぬかをふりかけ混ぜます。

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それにさらにぬかをふりかけます。また混ぜます。

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段々と黒っぽさがなくなりますし、煙も少なくなります。さらにそれに米ぬかをふりかけ混ぜます。

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朝日が良い影を作る頃には作業が終了します。

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米ぬかで火種を消してしまっていればよいのですが、様子を見るためそのままにしておきます。夕方煙が出ていなければ袋に詰めます。それを田に並べて2~3日そのままの状態で置き、安全を確認してから倉庫に持ち込みます。

これから11月にかけて、出来上がった米ぬか入りくん炭と油粕を田にいれ耕運機で起こせば、来年の春の準備はできたことになります。これだけの肥料でたくさんの米は収穫できませんが、美味しい米にはなるはずです。

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2010年10月14日 (木)

料理教室を動画で

昨日は男性の料理サークルの日でした。

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MizooさんがユーチューブにUPしてくれているのでご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=cTH59xCTg0M

右のかっぽう着が私、中央でまじめにお好み焼きを作っているのが親分です。私は親分より偉そうにしています。

他にも状況がUPされていますのでご覧ください。

一応前編は

http://www.youtube.com/watch?v=4FM7oNeFAhk&feature=related

これくらいなら気楽に参加できそうだとお考えの方、村の男性ならメンバーに入れますよ。

村の食推の女性メンバーが先生です。

しつこいようですが、是非ご参加ください。

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(私が焼いた傑作です)

次回は巻き寿司です。

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2010年10月12日 (火)

冬用の心

夕ご飯を食べながら掛時計を見た。夏だったらまだ田畑にいる時間だと思い、早い日暮れがもったいないように思う。

自家用野菜の植え付け準備もしなければならないし、田んぼを起こしてレンゲの種も蒔きたい、しなければならないことがいっぱいあるとあせるのに、日が暮れてしまう。

だから、夜が明けるのを待ちかねて田畑に出る。そして働く・・・のかと思えば日が射してくるまでの景色の移りをながめて過ごしてしまう。

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私にとって今は夏と冬のちょうど真ん中、しかし体も気持ちも夏のままなのでしょう。

あせらずに長い夜を楽しめるよう、心の持ち様を冬用に切り替えなければならない。

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2010年10月11日 (月)

季節の境目

きれいに晴れた朝、うっふとシェリー(ラブラドールの老夫婦)をつれて谷の秘密基地に行った。

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娘が2頭と遊ぶ間に周辺を歩いた。

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命いっぱいのみずみずしい谷の朝。今が春なのか秋なのかわからなくなった。

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2010年10月10日 (日)

登美屋の文化財

柳田にある『さお屋』(稲を干すためのさおを入れる小屋)の雨漏れが始まった。本体も老朽化しているので新しく作り変えることにした。

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材料の木は息子と山に入り間伐で切った木を運び出すことになった。

勤め先のクレーン付き4トントラックを借りてきて吊ろうとしたが、思った以上にクレーンのアームは短く、出したい木に届かないのであきらめた。

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そのとき息子が言うには「滑らせて、トラックの近くまで落としたら」そういえば、我が家を建てる材料となる木を『山落し』したものだと思い出した。クレーンや重機に慣れてしまうと地形を利用することなど忘れてしまう。

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「そんなこと、できるものか」お前がやれと言ったら、本当にひとりで動かした。

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運び出した木を製材所に運び、午後はさお屋の片付けをした。さおの上にのった杭を一本ずつみていくと、削った杭先の年輪がきれいに見えるもの、

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私が生まれる前から使っているようなものもあった。それらの中から歴史のありそうな選りすぐりの三又2組、二又2組を登美屋の文化財とすることにした。

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2010年10月 8日 (金)

『あしべ』で教わること

私と友人は年に何回か田辺のあしべで夕食をいただく。

「秋が過ぎてしまわないうちに行こう」先日友人からの誘いで事務局役の私はあしべに電話を入れた。

「はいはいどうも」いつもの女将さんの声が聞こえると、私のようなものには敷居の高い料理屋さんが急に身近な存在に変わる。

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午後に降り始めた雨が本降りになったころ先についた私は、離れ座敷のようないつもの部屋に通されその贅沢なつくりや、床の花や画を見ていた。

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友人から20分ほど遅れると連絡が入ったので、部屋の障子を開け庭の見える縁に出てそこに座った。女将さんがそのような私をみたのでしょうか、庭の奥のほうにもに明かりがついた。

雨に濡れた庭をしばらく見ていると、部屋に飲み物を運んだ帰り、来年はあの萩をこの部屋の前に植え替えようと思う、百日紅は手前の赤は終わるが、向こうの白が盛りだと教えてくれた。

私は女将さんの話を聞いた後、この部屋で贅沢をさせてもらうことのお礼を言った。

それ以上は言いませんでしたが、ここに来て部屋に座り庭を眺め食事をする時間は、私にとってクラシックを聴いたり、オペラを観たり、美術館へ行くのと同じだと思っています。

ここでの刺激で、自分の暮らしの中の景色をまたひとつ違った感覚でみるようになった気がします。

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2010年10月 7日 (木)

秋を終わる

龍神では稲の収穫作業全般のことを『秋をする』(あきょーする)といいます。昨日残っていた脱穀をしました。

デイサービスがお休みだったおじいちゃんにはピーマンの出荷準備を頼んだ。そして、おじいちゃんに気付かれないように家内と二人そっと田んぼへむかった。

稲はち(脱穀)をはじめしばらくしたら息子から電話が入り、『おじいちゃんが自転車で田んぼに行こうとしている』説得したが聞いてくれないのでこれから田んぼに送っていくという内容です。

日暮れまでに済ませたいし、おじいちゃんの『田んぼスイッチ』が入ったら大変なので、どのように対応するか考えているうちにおじいちゃんはやって来た。

棚田で一番安全なところに脱穀機(ハーベスタ)を移動させて、そこに家内が稲を運びおじいちゃんに脱穀してもらった。

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おじいちゃんは、エンジンの音が響くと、それに負けないように働こうとスイッチが入ってしまい、危険な行動をとる事が多いのでそばを離れることはできません。運んだ稲は30束ほどでしたからそれだけを済ませたら満足したのか、今度は脱穀機を入れる小屋に移り掃除をしてくれた。

おじいちゃんに稲はちをしてもらったし、あと、稲を干していた『さお』と『はなち杭』を片付けたら『我が家の秋』は終わります。

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2010年10月 5日 (火)

その他多数

夏の間あまり入らなかった秘密基地。車の回転場に低い草が茂りました。うっふとシェリーをつれて入ったとき、彼らはそこで寝転がったりして遊んでおりました。

先日、一人で入ってそこにしゃがみ草を見ておりましたら、ほかのものより背が高く白い花のつぼみをつけた草を見つけました。

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記録にとカメラのシャッターを押しました。

その後もう一枚撮り、モニターを見たらピントが後ろにあっていました。

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あれっと思い実際に背の低い草を見ましたら、みんな小さな花をつけています。緑の葉の絨毯の上に、それぞれの草についたその小さな花が白く広がっていました。

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特別目立つ、背の高いもの、きれいな花、希少なものなどについ目がゆきます。が、それに隠れて目立たない草がありそれぞれに花をつけている。それを別の視点からよく観てみると美しい。

今度からは、背の低い、目立たない、たいした花もつけない『その他多数』。普通の名も知らない草を意識してみようと思った。

 自分も同じ『その他多数』なのですから

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2010年10月 2日 (土)

生きるということ

春、田植えの頃に母を送り、秋、稲刈りの季節に父を送った。

そして今日は父の五十日祭(仏教で言う四十九日)でした。御坊市の実家でお祭りを済ませ、旧大塔村(現田辺市)面川にある天理教の教会に向った。教会でのおつとめを済ませ、少し歩いた。

近くに小さな谷があり、苔むした大きな石の間をきれいな水が流れていた。この谷の少し上流で父は生まれ3歳頃までこの地で過ごしたようです。

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90年ほど前、物心つくかつかない父が見たであろう、この水の流れは今も同じではないだろうかと思った。

五十日のおつとめを済ませた直後だからかも知れませんが、そのような確信を持って私はこの流れの中に父の姿を思い浮かべた。

家内の実家のご先祖様は我が家でお祭りすることになっておりましたので、おつとめの後、すぐに教会長さんが龍神に来て祭壇を移して下さった。

祭壇は仏壇のとなり設けました。偶然ですが家内と私が食事のときに座る席から見ると一つの部屋と廊下の先の真向かいになります。

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私達は席につく度に、ご先祖様に向かい、今の命と、与えられた食事に感謝することとなる。

 もしかしたら、生きるとはそういうことなのかもしれない。

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