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2010年12月22日 (水)

冬至の奇跡

今日は冬至。木に残しておいた柚子を朝のうちに篭いっぱい収穫した。これで今夜は、柚子の中に風呂があるみたいにできる・・・・・。夕方家に帰ると、家内がご近所や近くの友人に配ってくれたらしい。私は篭に残された柚子を見て、我が家だけで意味のない贅沢するよりずっと良いと納得した。

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夕食後、温めの湯にゆっくり浸かりながら、柚子で遊んでいて気がついた。『浮かんでる柚子はみんな逆さまになっている』「よし奇跡をおこそう・・・・」一つずつ上を向くように浮かべることにした。なかなか上向きには浮かばない、何とか上向きに浮かべることができても少し波を立てると『くるん』と逆さになる。

格闘の末ついに私は、すべての柚子に奇跡をおこした。ところが湯からあがろうとして、これまた一苦労。身にまとわりつく柚子を手でどけると『くるん』それで誕生日のロウソク消しの練習のようにふうふう吹いて、少しめまいを感じながら柚子を動かした。そして、立ち上がろうとして波を立てると『くるん』、それをなおして、ゆっくりゆっくり立ち上がり急いで風呂から出た。

「お母さん、奇跡や奇跡。今やで、風呂に入るのは」「じゃ私入ろうかな」「あかん、お母さんや」この奇跡は夫婦で分かち合うべきところだ。それを娘に取られたら私の苦労は無駄になる。

家内は、「ああ、ええお湯だった」・・・・・苦労した奇跡には何も気付かず、私に何の問いかけもなく風呂から出てきた。奇跡の内容を伝えておけば良かったとは思ったが、それを言って馬鹿にされても悔しい。よくよく考えたら、50過ぎの大人は普通こんなことをして喜んだりはしない。

さっき見に行ったら、柚子はすべて逆さまに浮かんでいた。こうして奇跡は湯に隠れ、冬至の夜は過ぎていったのでした。

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