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2011年7月

2011年7月30日 (土)

励み

「よわったのう」(残念ですね)

「稲の消毒をするから窓を閉めて・・・・」と、みどりちゃんにお願いに行ったら先に言われたので何が「よわった」のか分からなかった。

サルの群れが来てうちの畑も周辺も荒らして帰っていったというのです。

「由貴ちゃん(家内)には、みどりちゃんから言うて」

「え~さんが、言わんせー」

仕方なく、電話したらやっぱりショックだったようですが、すぐにやってきて片付けを始めた。姿が見えたので、消毒を止め出会いに行ったら割りと元気に作業していた。家の田で一番被害にあわないだろうと思った場所さえこうなった。

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なす、キュウリ、とうもろこし、サツマイモ・・・・孫にも送ると育てた野菜がめちゃくちゃに荒らされた。

家内は、サルが残していったサツマイモを掘り出して、近所に配ったらしい。「うちもやられた」「うちのが採れたらあげるよ」さまざまな声を聞きながら、悔しいけど辛さを分散してもらったようでした。

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昨日見たら南瓜は花をつけ、小さな実がこれから大きくなるところだった。

痛みを共有できる人と、作物の力に励まされながらくらしています。

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2011年7月27日 (水)

I ちゃんの道

田んぼ周辺の草刈りは定期的にする。管理する7反あまりが3カ所に分かれているので、順に草刈りをしていくのです。

田植え準備から稲の刈り取り後まで、年間に5回以上は草刈り作業をしますが、I ちゃんの道だけは特別。草が伸びたと気付いたらすぐ刈るようにしています。

I ちゃんは80歳をとうに過ぎた女性で、毎日元気にスリッパやサンダル作りの内職の作業場にかよっています。この手づくりで品質の良さが評判の履物を作るパンジーの工場でも一番小さいと思う宮代工場への一番の近道が、自分の田んぼを通り、谷を渡ったあとわが家の田を通るコースなのです。

10年近く前、このコースがさらに近道になるようにと、うちの父が小さな木橋をかけました。

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天気の良い日でも朝は草の露で足元が滑ったり、濡れることもあるし、蛇も出ますから、私と息子は草が伸びるたびに刈るのです。

先日、台風が過ぎて谷が増水した時、I ちゃんはあぜ道を歩いた後、小さな木橋を避けてわが家の鉄の橋を渡る本来の道順を通るコース変更していました。この水量で、もし、谷に落ちたら、流されてしまうからです。

それをみた日、私たちは急いで追加の草刈りをしました。

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「I ちゃんの道」と言いながら自分たちも通る大切な道です。I ちゃんが歩いてくれることが草刈りの励みになるのです。

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2011年7月26日 (火)

チャレンジキャンプ

2泊3日のチャレンジキャンプが終わった。

村の小学5年生26人 高校生リーダー7人、サポートする大人

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薪を燃料にして、火を使う調理はすべて、このかまどで行う

食事の準備ができても班長さんの指示を待ち

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食事が始まれば思い思いに楽しむ

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でも、誰かが話を始めるとみんなは耳を傾ける。

今年の参加者はなんかまとまっているな。と、思いながら、随分偉そうな目線で見ている自分に気づき。「一人ひとりに、ここで何を思ってもらうかが大切なのだ」と言い聞かせながら3日間付き合った。

キャンプは元の大熊小学校で行われた。今は地域のコミュニティーセンターになっている建物の一角に簡易郵便局がある。

そこで、主催者が葉書を参加者全員に買ってくれた。最終日、「だれ宛でもよいから、今の思いを書いて出そう」と参加者に提案したのです。

みんな10分すぎても、15分すぎても書くことを止めなかった。

高校生リーダーの顔つきも疲れの中に、初日とは違うものがあった。

キャンプ中に、テレビのアナログ放送が終了した。

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2011年7月15日 (金)

書き写してみたら

携帯電話を使い始めたころは、もちろんメールはないし、電話番号の登録機能も必要なかった。記憶している電話番号だけで事が足りたし、電話を使わないで直接人に出会って用件を伝える方が多かった。

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先日、携帯電話をなくし家の者とも連絡できないことがあった。電話が見つかってから、非常用に友人の電話番号を手帳へ残すことにした。

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1ページで済むと思ったらそうはいかなかった。

手帳を紛失した時のために私にだけわかる表現で人の名と電話番号を書き写しながら、私にはなんと頼りに出来る人が多いのだろうと感謝した。

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大切な人はいつも、心のすみっこにいるのでしょう

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2011年7月10日 (日)

個性

田んぼの様子を朝夕必ず見に行き、水の調整をしたりします。

これにはたくさんの副産物があります。それは、見る目をかえて自然に触れるとか、季節の変化を気付かぬうちに体の中に取り入れるとか、実際には表現できない副産物です。

ところがたまに、見た目だけの驚きに出会う場合もある

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腰切れ(田んぼの名)で見つけた背中も赤いイモリ

はじめ出会ったときは、腹を見せて眠っているのかと思いました。しばらくみていたら、足が水中の地面について、もぞもぞ動き始めてやっと「背中も足も赤いのだ」とわかった。

早速、紀伊民報(地元の新聞)の記者Aちゃんに電話して同じ写真を送った。

家族の話を総合すると『スターウォーズに出てくるダブルブレードのライトセーバーを使う悪役に似ているそうです。たしかダースモールとか言う名だと思う』、そうです。

昨日は出会えませんでしたが、今朝は出会いました。でも、すぐにどこかに隠れてしまいます。

あぜ道を歩きながら、特殊な色をしているから、「出会った」とか「出会わない」と意識する。それぞれの個性を持ったイモリがこの田に暮らしていることを思わなければと自分に言った。

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2011年7月 2日 (土)

都合よく

 都合のよいことには目は向かず、都合の悪いところに意識は集中するものです。

 両親と暮らしていますと、怪我はしないか、気持ちは安定しているかなど心配しながら、こちらの心配が実際に起こらないような行動をしてほしいとやきもきします。それで、私たちにとって不都合なことばかりに目が向くのです。

 冷静になって、広角レンズのような視点で両親と接してみたら、「これで良いのだ」という場面に救われることもある。

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 そのような話を、両親がいないところで話していたら、介護施設に行ってくれている間はノンビリ出来るねと娘が言う。

 介護施設のサービスがあり、古くからの友人が両親を訪ねてくれ、楽しみにしている庭の手入れができ、野菜作りの畑がある。

 よく考えたら、大体世の中は都合よく出来ているものです。 

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2011年7月 1日 (金)

絆(きずな)

田の名の募集に応募は1件でした。早速採用 「絆」というもので、その名にぴったりの田んぼがありました。

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10数段の棚田の下から3番目は、余った水が溝に流れ出る田です。その田に『絆』と名をつけました。

谷から頂く水は、3本のホースを使って上から順に入れ、一枚の田に水が満杯になると溢れる水は、「落とし口」から次の下の田に落ちます。その繰り返しの最終がこの田です。

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夕方、田んぼに残った水の量をみて、水を入れ始め、朝見回りに行った時、この田から水があふれないように、しかも上から下までうまく水が溜まるようにバルブ調整を思案します。

その願いが達成することはめったにありません。

ちょっとしたことで、数箇所ある大雨用の排水口から水があふれていたり、カニが田に穴をあけていたり、モグラがいたずらしたり。。。。逆にいっぱい水が溢れていたりするのです。

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大きな自然のサイクルは、バランスがうまく出来ているように思いますが、人の作ったものには気遣いがないとなかなか難しいものです。

でも、気遣い過ぎると疲れるので、バルブや落とし口の調整をしたり、全体の様子を見まわったりすることを楽しみの一つとして続けます。

家庭も、仕事も、社会も同じようなものです。この棚田でそれが実感でき、つらい時にちょっと気持ちを切り替えられる良い名だと思っています。

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