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2011年9月10日 (土)

有難いひと時

 台風による3日の大雨は、私のこれまでで一番の雨だったと言えます。

 子どもの頃、数回祖母と一緒に高い場所にある公民館へ避難したことはありますが、今回の日高川の水位はその時の最高よりさらに50センチほど高く、わが家の棚田の一番下にある納屋の床まで水が来た。

 納屋に置いていたハナチのクイ(稲を干すときに使う杭)も流されて無くなった。谷は荒れ、上の集落に上がる歩道も削り取られ、そばにあるわが家の田んぼも一部崩れた。それをゆっくり確認したのは昨日の夕方でした。勤め先の関係で、道路の仮復旧作業に明け暮れ田畑に行く時間がなかったのです。

 孤立集落解消のための仮道が昨日やっと出来あがり、それを通って道路の確認に行った。帰り道、丹生ノ川小学校のあと地に出来ている、丹生やませみ温泉に知り合いの姿が見えたから出会いに行った。

 木を燃料にして湯の温度を保っているこの温泉ですが、チップボイラーの調子が悪いらしく工具を手に作業していた。

「せっかく入ろうと思ったのに」

「お~入るるで」・・・・。

「ごめん財布忘れた」

「お前のことじゃ、立て替えとくさか、入っていかんせえ」

変なことを言った手前、仕方なく、でもうれしさ半分、温泉に入ることにした。

午後3時、たった一人で貸し切り風呂。台風以来初めてのお客だそうだ。

P1060229

実際に道路の復旧作業で働いてくれた人たちに申し訳なく思いながら、湯に浸かった。

歯茎がはれ、扁桃腺が痛く、肩がカチカチになっていることにその時気付いた。わが身の不調に気づく有難いひと時でした。

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コメント

二日の夜さとみさんが明日の朝起きて見るのが恐ろしいよーと言ったとおり翌日から電話が通じなくなりテレビを見て てち心配しました。昭和28年の水害でとみやの二階から三輪車が見つかり一月停電したのを思い出しました。便利な生活に慣れた今別の意味で大変でしたね。そんな中でも温泉を楽しむ英さんにほっとさせられました。私も音信のなかった友達何人もから気遣いのメールを頂き友達ってありがたいと思いました。しばらくは天気予報が気になりますが故郷が早く復旧するように祈っています。

投稿: おさやんのいもうと | 2011年9月11日 (日) 14時54分

ご心配をおかけしました。
宮代周辺は、停電もなく断水もしませんでした。それにわが家は娘の携帯だけは通じるというラッキーな環境でした。
勤め先は、業務用無線があったので、ライフラインの復旧作業にはすごく役立ちました。
最近はめったに使わない無線でしたが、この度は大活躍でした。
それ以外にも、効率よく間違いなく人に意思を伝えるためにはどうするか?など、ずいぶん勉強になりました。
人命にかかわる被害がなかったから言えることですよね。

投稿: えい | 2011年9月12日 (月) 13時21分

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