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2011年12月 9日 (金)

茶粥

茶粥は龍神の名物のひとつだ

この辺では、茶粥に《お》や《さん》という敬称?をつけ、親しみを込めて《おかいさん》とよぶ

各家庭で炊き方もいろいろあって、米を洗わずに入れる派、洗って入れる派、初めからお茶と米を入れて炊く派、いや、沸かしてお茶をしっかり出してから米を入れる派など、近所の奥さんがたと話すと結構盛り上がる話題でもある。

旅行などに出て何日か家を空けていて恋しくなるのはおかいさんの味と匂いである。それと酸っぱいこんこ(たくあん)

我が家の家路に着く合言葉はいつも「はよいんで(早く帰って)おかいさん食べよら。」である。

家で摘んだお茶で炊くと格別美味しいように思う。数年前からはそれに友人からいただいた匂い米を混ぜて炊いている。そうすると、また何倍も美味しくなるのだ。

「お母さん、におい米入ってるよなあ。最近分かるようになってきたわ」ゆうべ仕事から帰ってきた末娘がおかいさんをおいしそうに食べながらいう

家で匂い米は作っていないので普通のお米だけで炊いていて、なじみが薄かったからだろうか、におい米が入っているかいないかが末娘には判別しにくかったのだそうだ。

繰り返し味わうことで舌(味覚)や鼻(嗅覚)は培われていくものらしく、そこにその時の思い出とかが重なって懐かしさや温かみをあわせて感じるようになるのだと思った。

におい米は背が高く倒れやすいので手刈りをしなければならないし、色々と手間のかかるもので機械で大量にという今の時代には作りにくい作物のようだ。

「早く多くのものを完璧に」が要求される昨今だが、心が求めるものはそれだけではないと思う。ほっとするような大事にしたいと思う味を子や孫に渡していきたいなあと思う

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