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2012年4月

2012年4月17日 (火)

せめて、花が散るまで

 伐採された桜の木の細いところを、まだ雪がちらついていた頃、薪にするため持ち帰った。

 今日、日暮れまで時間があったので、長いままの木を薪サイズにカットすることにした。

 辺りが薄暗くなった頃、チェーンソーの刃先に桜の花が見えた。

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暮れ方。断ち切られた命の中にある花の力。

うれしいような、むなしいような。

せめて、花が散るまで部屋に飾ろう。

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2012年4月12日 (木)

看板

下の納屋の解体作業と修繕が終わりました。

残った車庫の扉もトタンを張りなおしました。

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今も営業しているかどうかわかりませんが、アート社の看板も元の位置に貼り付けました。ローカルな看板ですが、なかなかええ感じです。

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2012年4月10日 (火)

納屋ふたつ

 藁を入れる納屋の屋根裏のような場所を『つし』と言います。我家はそのつしと納屋と旧牛小屋と木納屋(きなや=薪を入れる)が一つの建物になっています。今日からそれのトタン屋根のふき替えをしてくれています。それが上(かみ)の納屋です。

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 下(しも)の納屋には、それにくっついて車庫に使っていた小さな古い物置がふたつあるのですが、端っこの一つを解体してそこに田にあがるための道をつける予定で今日から解体作業が始まりました。

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 どちらも、「急ぐものではないから手のすいたときに」と、お願いしていたものが偶然同じ日に作業が始まったのです。

 今から出来上がりが楽しみです。

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2012年4月 9日 (月)

父に教わる

 昨日、山へ行って久しぶりに入り、しいたけ菌をほだ木(原木)に植える作業をしたおじいちゃんは、どうも現役でシイタケ栽培をしていた2~30年前かそれ以前に感覚が戻ったみたいです。

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 「まったく良う育った」と丸井山やドレ硲(どれざこ)の木を見ながら言い、「これをじいさん(私の祖父)が見たらびっくりするじゃろうなぁ」と自慢げに話した。

 父のその様子を表現するなら『80数年の人生の中で、どこかの時間が無くなった』です。ですが、しきりに私達の管理をほめてくれるので『少し感覚がおかしくなった』ことは忘れて、とてもうれしい気分になった。

 昨日、夕ご飯の後、父はそのことを仏壇へ報告しに行った。

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 「ええ山になったなあ」ほめてくれる父に、自分で言うのは少し恥ずかしいのですが、山はよく日が射し込むようになっているし、動物のことも、杉やヒノキ以外の木のことも気を遣いながら管理していることを話した。

 「おじいちゃん(父)菌植えしてから、ちいと(少し)おかしいで」と家族で話しながらも、私たちは言葉にはできない『本当に大切なこと』を教えてもらったことを実感している。

 (丸井山 ・ ドレ硲 = 我家は田んぼに全て名前をつけているように、山林にもそれぞれ名前をつけている。)

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2012年4月 8日 (日)

しいたけ菌植え

 朝ごはんを食べながら「今日はしいたけ菌を植える」とおじいちゃん(父)が言うので、発電機、ドリル、延長コード、かなづち等を軽トラに積み込み山の秘密基地へ行った。

 電気ドリルで大体1メートルに切りそろえたクヌギ原木に穴をあけ、その穴に菌を培養した駒を打ち込む。私はドリル担当、おじいちゃんと家内と娘は菌植え担当。

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 終始「なつかしいな」を連発市ながら気分上々のおじいちゃん。

 ドリルであけた穴の数が多いとか少ないとか指示を出す。おじいちゃんは、しいたけ品評会で近畿で初めて農林大臣賞を受賞した経歴の持ち主です。ですから私は、おじいちゃんの指示に黙って従うだけ。

 駒は1000個。途中から足りなくなると、昔は、自然にしいたけ菌が飛んできてしいたけが生えたから菌植え作業はしなかった。だから、もう植えなくても良い。私達の返事はもちろん「はい」

 しいたけの菌植えは午前中に終わり、私は薪運びを始めた。作業の途中、地面に落ちていた薪の端っこを見て驚きました。何もしていない薪からしいたけが芽を切っていたのです。

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おじいちゃんの話は証明された。

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2012年4月 7日 (土)

つまらぬ話

 ISOのサーベイランスを受けるのに付き合い、つまらぬ質問に時々腹を立てながら、なんとか1日が過ぎた。田舎に暮らしながら、つまらぬ世界に身を置く自分が情けない。

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 あのように薄霧の良い朝だったのに、もっと気持ちの良い過ごし方はできないのかと、はがゆい。

 と、言いながら、田畑の管理でISOの手法が結構役に立つし、山の管理でFSCの考え方も親からおそわったことを整理するのに役立った気がする。

 大切なことと、つまらぬことは、よく似た所がある。ような気がする。

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2012年4月 6日 (金)

与ひょう?

 お祝い事、入院など、親しい人に何かあるとパッチワークの押売りするのが家内の良い癖です。

 贈ると決まると夜なべをする。夜、ミシンの音が浜田省吾のCDに音が変わったら手縫いを始めたと分かる。完成するまでに色合いの相談は受けるがそれ以外は出来上がるまで私も見ることがない。夕鶴のお話みたいですが、『おつう』ほどの器量よしではない。

 それはともかく、ここ一週間ほど夜遅くまで作業をしていて二日前から浜省が聞こえていた。そしてついに昨夜完成したものを見せてくれた。

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 今回は、今までと少しパッチワークの目的が違っていた。久しぶりに出会うおてんば幼馴染の2人に贈るためだった。残念ながらひとりは急に介護している親の調子が悪くなり、二人だけの奈良行きになった。今朝、龍神バスの時間を待ちながらそう話し、到着したバスに乗り込むと見送る私とうっふに手を振った。

 犬の散歩はした。夕ご飯の片付けはした。明日の朝のご飯も仕掛けた。息子も娘も協力的だ。両親のご機嫌も悪くない。私は今、ひとり『島倉千代子』を聴いている。

 

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2012年4月 5日 (木)

緑の筋

去年の秋、電気柵とネットに囲まれた田んぼに蒔いた麦は一度も鹿やウサギの被害にあわずに済んだ。こんなことは初めてで、すくすくと育ってくれている。

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まだまだ新緑には早い季節に不似合いな濃い緑。4月が急に暖かくならなければ、必ずやって来る遅霜にも耐えてくれる。しかし、このまま穏やかに育ってくれるとはとても思えない。

この嘘のような緑の筋は私にとって不安のかたまり。

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2012年4月 4日 (水)

とったにごうに雲は流れて

「雲が『とったにごう』の方に入ったら雨は上がる」叔母は天気が荒れるたびにそう教えてくれる。

3日の早朝、ちょうどその逆に雲が流れ出ていた。山にさす薄日が普段と違う不気味なものに見えた。

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犬達と朝の散歩から帰るとすぐに雨は降り始めた。昼にはすごい雨が降り、夕方になると雲は『とったにごう』へ急ぎ足で流れた。

雨は去った。せっかくの温かな陽射しを名残の風が吹き飛ばした。様子を見に行った西の岡の畑(斜面)に、綿に身を包んだぜんまいの姿があった。

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(とったにごうは家の近くの谷を中心にした周辺の呼び名です。)

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