そろそろお別れ
シェリー(ラブラドールの黒)が昨日から起き上がれなくなった。
うっふ(ラブラドールのイエロー)のお嫁に来てくれて10年。始めは、2頭を連れて山へ遊びに行って岩場の道を通るとき、ついて来れなくて『そんなとこ行くな」と吠え立てるシェリーをうっふが迎えに行ったりしていた。
その後すぐに山に慣れ、散歩に出て脱走することもしばしばだった。二回の出産で8頭の子(全員 黒)を育てた。お乳を与えているときも、そうでないときも子犬たちから離れない、用足しに外へ連れ出してもすぐに子育て箱に飛び込んで帰り、面倒をみた。良いお母さんになり、すごく穏やかな犬になった。
ところが、子育てをしているある日突然、元通りのおてんば娘のシェリーに変わったと思ったら、それからは一切子犬達に触れなくなった。二回ともその変わり方がおかしかった。
彼女は、喜びを尻尾で表現するのは尋常ではなく、そこらに尻尾を打ち付けてよく怪我をした。怪我が治らないうちにまた、怪我をするから、よく病院のお世話になった。
あるとき動物病院の前を通った犬と遊びたくて、待合室から6ミリの一枚ガラスの戸を突き破って外に飛び出した。近所の人たちが事件でも起こったのかと飛び出して来るような騒動になった。そのアクション映画のひとこまのような瞬間はまだスローモーションで思い出すことができる。
女性としてのエネルギー、母としての深さ、動物としての瞬発力、全てにおいて並でないものを持っている。そんなシェリーと別れの時が迫っている。
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コメント
シェリーちゃん何も食べませんか?
切ないですね。
きっと「幸せやったよ」って思ってくれてると思います。
どうぞお大事に・・・。
投稿: 瀧尻 京子 | 2012年9月20日 (木) 19時46分
お気遣い有難うございます。
投稿: えい | 2012年9月21日 (金) 08時05分