雨戸の節あな
私の兄弟が生まれ育った家で、私たち夫婦の子供も生まれた。登美屋という屋号で筏宿をしたその家は、88歳になる父が生まれた家でもある。
今、かど先のせんだんに薄紫の花が静かに咲いています。
天気のよい日には、窓を開け夕方それを閉めに行く。そのような暮らしが続いていましたが、そろそろこの家も老朽化が進み取り壊すことになりました。
2階に上がり、久しぶりに私たちが子育てをした部屋にはいった。天気がよいので思いついて雨戸を閉めた。やっぱり思ったとおり。
雨戸の節穴から入った光が障子に外の景色を逆さまに映した。
ここで暮らしているころ、雨が通り過ぎた天気のよい朝、障子に映る向かいの山を背景に、家の前を通る車や車道の前にあるちょっとした広場を歩く家族の姿を見ていたものです。
久しぶりの絵には、左下にせんだんの木の枝が写っていました。
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